エアロゾル放出消火剤「消火フィルム」
凸版印刷

「消火フィルム」は、火災発生時の熱に反応し、高い消火効果のエアロゾルを放出するカード形状の消化剤である。電池や電機メーカー向けに2021年2月から販売を開始した。
同社の有する塗工技術と「GL BARRIER」の高バリア性能を生かし、耐久力の高い粘着性フィルムを新たに開発した。そのフィルムで、ヤマトプロテックが開発した消火効果の高い、カリウムラジカルを含むエアロゾルを放出する消火剤を四方シールで密封包装したものである。
消火のメカニズムは、燃焼ラジカルによる連鎖反応である燃焼現象を、エアゾルに含まれたカリウムラジカルが、燃焼ラジカルと結合して安定化することで、その連鎖反応を停止させることによるものだ。
リチウムイオン二次電池のケース内や配電盤・分電盤設備の内部に貼り、不具合や配線ショートによる発火時の初期消火となる。延焼抑制に高い効果を発揮し、くわえて人体や環境に悪影響を及ぼす物質を使用せず、消火時に有害なガスを発生しない。