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　「ATRO」（Automation Technology for Robics）は、Beckhoff Automationのロボティクスのために開発した自動化技術である。単純な1軸の回転式インデックステーブルからデルタキネマティクスや多軸多関節ロボットまで、ロボットモジュールを自在に組み立てることで、用途に合ったロボット機構を設計できる。
　さらにロボットシステムをPC制御プラットフォームに統合することで、機械やプラントに最適なソリューションを形成する。複数のロボットを使用する場合にも、1台の産業用PCで制御でき、すべてのロボットモジュールは標準化された「ATRO」インターフェースを介し、相互に接続し、確実に固定できる。
　データや電力、流体（圧縮空気、真空、水）はモジュール内部を通じ伝達され、従来のロボットソリューションでは、これらが外部に実装されるため、回転量や使用できる作業スペースに制約があった。
　この制約を完全に取り除き、各軸を無限に回転させることができる。そのため、直交座標系へのアクセスが向上し、常に最短の位置決め経路を実現する。同社では「ATRO」の市場投入は2024年以降を目指す。