2021年11月号の紹介
【特集】
- ■利他と発見
長いコロナ禍で最近、「利他」との言葉をよく目にするようになった。こちらの目か、それも世間の目か、どちらの仕業かは分かりかねるが、興味は引かれる。しかし「利他」などとは、よほど(神仏のように)内から涌き出だすものがなければ、こちらがすり減るようでは長くはつづかない。
もし仮に「ほかの為めにし、ほかを益しつつ自己も益する方法」などあればよいとは思う。新聞に、「『完璧な利他』はない」「良き利他には必ず『他者の発見』がある」との東京工業大学の伊藤亜紗教授の話が掲載されていた。
伊藤教授は、良き利他は「うつわ」のイメージで「相手を受け入れ、自分も変わる。『うつわ』のような余白をもつ人たちの間には、一方通行ではない双方の利他が生まれていく」と語る。確かに「器」または「包装」が中身に対して完璧なタイトであれば、出し入れのむずかしいことは日常に経験することだ。
なかんずくパッケージでは(物理的な余白ばかりではなく)情緒的な余白が、様々なコミュニケーションに幅を生み出すのである。パッケージが「良き利他」を発現できれば、そこに発見する「他者」は「物流」「店舗」「生活」「廃棄」「地球環境」など多様な広がりをもつ。
- ■命に随うこと
- ■「包装」と「不軽」
- ■紙でしかできないこと
【トップインタビュー】
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