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    ジェイパックワールド

    本誌は、新しい時代ニーズに応えうる商品開発のイノベーションを志向し、新しいマーケットの創出に挑戦するビギナーからプロまでの包装と関連実務者(食品、医薬品、工業、流通など)のための包装総合情報誌です。数十年の包装実務経験を持つ包装のプロフェッショナルが多数編集に参加し、その豊富な経験と知恵、さらには多彩なネットワークを生かし、充実した内容を目指します。今までの包装関連情報誌にはない、将来を展望した課題の提案や問題提起などプロフェッショナルならではの視点から、包装の未来を志向します。

    〈発行日〉毎月15日
    〈主な読者〉食品・医薬品分野を中心とした包装ユーザー、包装資材・機械メーカー、商社
    〈形態〉本文(オールカラー)48ページ、A4変形判
    〈価格〉24,680円(本体・送料込:22,852円+8%税)※年間購読の価格です。

    2023年12月号

    【特集】

    ■RE-GENERATIVE

     「GENERATIVE」とは、話題の「生成AI」に用いられる「生成」を意味する英語である。「生成」とは「モノが生じて形を表すこと」の意味だが、「RE」を頭に付けると「再生」となる。ただ「RE-NEWAL」「RE-PRODUCTION」とはややニュアンスが異なる。「GENERATIVE」は、「再生的」「繰り返し生み出す」といった意味を持つ言葉で、「SUSTAINABLE」では資源枯渇に間に合わないとして「良い状態の環境を再生する概念として生まれた言葉」のようだ。本当だろうか。門外漢の戯言だが、何か、イエスの復活を思わせる。イエスの復活は、主の独立した存在と永遠性を表すという。復活の示す「生命の永遠性」は輪廻と同じではないか。消滅と復活をくり返すことでの永遠性である。方丈記の「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」で、真のSUSTAINABLEはRE-GENERATIVEによって表れる。

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    2023年11月号

    【特集】

    ■生活リテラシー

     物の本によれば、「生活リテラシー」とは「より良い生活を営むために必要な自立、共生、環境に関わる生活実践・活用能力」とのことのようである。また小5~高校の男女が学ぶ家庭科は「生活リテラシー」を育む教科であるようだ。
     「生活リテラシー」は、1)機能(自立)、2)相互作用(共生)、3)批判(社会参加)の3つの要素で構成され、家庭科では自立の機能としてa)科学的知識、b)技能技術の2つの習得を目指す。「批判=社会参加」とは非常に興味深いが、肯けることでもある。
    仮に、「包装」を生活リテラシーの要素に位置付けるとすれば、3)批判(社会参加)になろうが、1)自立には必要な要素であり、また共生を人間関係に限らず、自然(地球)を含めるとすれば、2)相互作用にも「包装」は欠かせまい。

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    2023年10月号

    【特集】

    ■in SOLIDARITY/連帯

     かのトルストイの小説「戦争と平和」(米川正夫訳)のエピローグで、主人公のピエールが「偉大な結果を生む思想は、すべて単純なものだって、もし悪い人間が1つの力に結集するならば、正直な人たちも同じようにしなければならない」と語るシーンが描かれている。
     それは戦争と平和との構図を、非常にシンプルに表した言葉かもしれない。ある意味で、世界を親近させたコロナパンデミックの経験は、それを具現化させた1つかもしれない。とはいえ、世界が共有する課題の多いなかで、その解決に向けて一つの力に結集することは必須である。
     「㏌solidarity」とは「連帯し」事に当たるとの意味で目下、連帯なくして解決する課題など世界にあるまい。まして包装は中身製品あり、材料・機械あり、物・梱包あり、小売流通あり、生活者あり、さらに分別・廃棄リサイクルありで、どれを外しても成り立たない。

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    2023年9月号

    【特集】

    ■新陳代謝

     或るテレビ番組で、エアコンをつけると代謝が落ちるため、夏でもできるかぎり窓を開けて風を入れて過ごしているという出演者に対し、猛暑日もつづき熱中症患者の増えているだけに「エアコン」(冷房)をつけた方がよいと司会者はいう。いずれも間違いではないが、話は嚙み合わない。
     何事も加減が大事であることは間違いないが、要はエアコンで体温を下げれば確実に代謝は落ちるが、エアコンで熱中症を確実に防げるとはいえないところが味噌である。誰が推奨したのか、いつの間にか「エアコン=熱中症対策」が口をついて出る。
     「代謝」とは、生物の生存と機能に不可欠な一連の化学反応で、主な機能は3つある。(1)細胞を動かすエネルギーへの変換であり、(2)食物をタンパク質、脂質、核酸および一部の炭水化物の合成に必要な成分への変換、そして(3)廃棄物の排出である。

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    2023年7月号

    【特集】

    ■BIOMIMETICS

     「バイオミメティクス」(BIOMIMETICS)は、生物の構造や機能、生産プロセスを観察、分析し、そこから着想を得て新しい技術の開発やモノづくりに生かす科学技術である。「生物模倣」とは和訳されるが、「生物」そのものではなく、いわば局部、局所の模倣である。
     近年、注目され活用が進められる科学技術だが、「世界では何も発明されていない。発明家の幸運は神が全人類の目の前に置いたものを見たにすぎない」とは、建築家のアントニ・ガウディの言葉である。ガウディの言葉に従えば、むしろ人類の発明した技術やモノの全てが「バイオミメティクス」となろうか。
     まだ「自然」との言葉のない、明治以前の日本の里山のような生活では、生物どころか自然模倣も甚だしいほどに自然と一体化していたはずである。その意味では、いまでも日本人の生活には自然が随所に生かされている。インバウンドの訪日外国人たちが、とくに魅了されるのはそうした日本の生活美である。

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    2023年6月号

    【特集】

    ■FRONT LINE

     北海道南端(松前町)で桜の開花が報じられた。1982年観測開始以来最早(これまでの最早は2021年4月16日)の桜前線の北海道上陸である。「桜前線」の英訳は「CHERRY BLOSSOM FRONT」とそままで、味も素っ気もない。
     「前線」の英語は「FRONT LINE」と一様だが、日本語の意味は少なくとも3つある。①は英語の意味合いの強い戦場での最前列、敵と直接接触する線である。②は気象用語で寒暖の2つの気団が地表面で接触する線である。③は特定日時に或る現象の表れた地点を(地図上で)線で結んだもので、その代表が「桜前線」である。
     これら3つの意味を含む「FRONT LINE」として、アフターコロナのパッケージのFRONT LINEを探ってみたい。

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    2023年5月号

    【特集】

     今、「パフォーマンス」(performance)をネットで引けば、「ペッパーミルパフォーマンス」が出てくるに違いない。WBC 2023で活躍する侍ジャパンの間で出塁時に見せる、ペッパーミルを回す仕草のパフォーマンスである。
     「PERFORMANCE」は、元々は「per」(徹底的に)+「form」(形)+「ance」(こと)を組み合わせた言葉で「徹底的に形にすること」、つまり「完全遂行」が本義である。心理学用語では、潜在的な心的諸能力を発揮し、行為が「遂行」されるとの意味である。
     一般的には「上演、演奏、出来栄え、成績、性能」といった意味で使われるが、話題の「ペッパーミルパフォーマンス」には、「コツコツ粘り抜こう」「身を粉にして働こう」「チームのために身を粉にして働く」との意味が込められている。

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    2023年4月号

    【特集】

    ■エンパシー

     超シニア社会、知り合いに「あなたに私の気持ちが分かってたまるか!?」といわれた経験が、一度くらいはあるのではなかろうか。そんなときは、「あなたの気持ちなど分かりたいとも思わない」と返すようにしている。そもそも、人の気持ちなんぞ考えて分かるものではない。
     たとえばPETボトルが、水の気持ちを分かるだろうか。だが、分からなくてもちゃんと水はボトルに収まっていよう。「エンパシー」とは、そのことである。英語の定型表現で「Put yourself in someone's shoes」(誰かの靴を履いてみよ)というようだ。
     もちろん気持ちは分からなくても、「水は方円の器に従う」などと性質や癖などを知り、理解に努めることは必要である。「Empathy」は「en」(中)と「pathos」(感情)に由来し、大事な点は「感情」云々ではなく「中」に入る行為ではなかろうか。いわば「包む」ことである。

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    2023年3月号

    【特集】

    ■種団子

     小学生のころ、校庭の隅に使われていない土俵があり、昼休みなどに、その土を削り粘土団子をつくっていた。ぶつけて堅さを競うものだが、形やテカリ具合など気にしていたように思う。
     そんな経験からか、自然農法の提唱者であった福岡正信氏が1つの手法として用いていた「粘土団子」が気にかかる。100種類以上の種を粘土や堆肥、肥料と混ぜてつくる団子である。これを作づけしたい土地に撒いておけば、そのなかから環境に適した種が自然に発芽するというものだ。
     砂漠の緑化にも使われたと聞くが、いわばあらゆる可能性を秘めた「種団子」である。全ての可能性の開花を(人知で)否定せず、自然(環境)に委ねるものだ。「依報(えほう)あるならば必ず正報(しょうほう)住すべし」で、人間(正報)も例外ではなく、すべて生物は環境(依報)に生かされている。
     「包装」も本来、独自性というものを持たず、ニーズや環境に応じ既存の様々な要素を組み合わせたものに過ぎない。だが、それだけに潜在する可能性は大きい。ゆえに「種団子」のごとく、人知を主体的に働かせるよりは自然および社会の環境要素を上手に生かすことではなかろうか。

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    2023年2月号

    【特集】

    ■包衣一等

     「包装」はよく身を包み装う「衣装」に比される。最近は作業着専門店の「ワークマン」の人気からか、「作務衣」を目にする機会が増えた感がある。長引くコロナ禍での制約生活の反動か、ゆったりとして着心地のよい作務衣が好まれているのかもしれない。
     「作務」とは本来、自給の僧院生活に必要な日常作業で、掃除から住居や寺の修繕(DIY)までの修道生活に関わる一切の仕事を修行法として実践する禅宗の言葉である。つまり「作務衣」は、禅僧が作務に適した僧衣に改良したもので、日常雑事を行うときに着る作業衣である。
     最初は上衣が膝くらいまであり、ズボンにはマチがあって道場袴に近かったようだが、今日のような形になったのは戦時下で女性の使用したモンペを参考にしたものである。
    禅宗では作務を通じ、清らで美しい心と不足のない幸福感を得ることを目指すことから、生活雑事のなかでも掃除と食事に重きを置い たのであろう。包装の「用」は生活雑事であり、目指すところは作務と同じく「美しい心と幸福感」である。

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    2023年1月号

    【特集】

    ■包装の課題と展望 〜センスオブワンダー

     2023年はもはや「BEYOND2020」には違いないが、はっきりと見えてきたことは、コロナパンデミックとウクライナでの戦争を越えなければならいことである。コロナ感染では国内で「第8波の流行」が懸念され、戦争では「南部ヘルソ奪還」などが報じられている。
     いずれも終わりの見えない状況で、それら影響はさらに資源エネルギーおよび材料の不足や高騰、急激な物価上昇や為替変動などとして急速に広がりつつある。どれ一つを取ってみても「包装の課題」といえないものはない。果たして「BEYOND2020」を展望することさえむずかしい課題である。
     それだけに、「BEYOND2020」のポジティブな展望が求められることはない。そのカギとなるのが、アフターコロナのニューノーマルな「生活」であり、豊かな生活の源泉となる「センスオブワンダー」である。

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    2022年12月号

    【特集】

    ■HOME

     「STAY HOME」は、コロナ禍の感染拡大で散々聞かされた言葉だけに、世界中に嫌悪感をもつ人もいるかもしれない。ただ「HOME」には、どんなことがあっても変わらない優しさと温かさがある。
     「家庭、家」と邦訳されるが、「家庭」では(目下は反社問題もあり)「小集団」に縛られる感があり、また「家」では(空き家問題もあり)空虚感も否めない。われわれ「個」を包むような感を求めれば「わが家」と訳す方がよい。
     2022年の最終号では「わが家」に戻るように、包装はわれわれの「HOME」となり得るか、また包装の「HOME」とは何か、そんなことを皆さんと一緒に考えてみたい。

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