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2024年10月号の紹介

【特集】

■人間冥利

「パッケージは物言わぬセールスマン」とは、いかにも広告代理店辺りの考えそうな詰らぬキャッチコピーである。夏季のパリ五輪は感動のうちに幕を閉じたが、「感動は最高のセールスマン」などといわれたら興醒めだ。スポーツも祭典も、なんでもかんでも「売り」に結びつけるのは無粋である。
とはいえ、「それが仕事」といわれたらば返す言葉もない。「1+1=1」ならまだいいが、「風が吹けば桶屋が儲かる」との人工的な因果の創作では面白くない。やはり昔話の「藁しべ長者」のように、人知では読めぬ因果が面白いのだ。故人・樹木希林さんからのメッセージとした宝島社の全面広告がある。
そこには、「靴下でもシャツでも、最後は掃除道具として、最後まで使い切る。人間も、十分生きて自分を使い切ったと思えることが、人間冥利に尽きるんじゃないかしら」と希林さんの言葉が小さな文字で記されている。故意に計れる因果など創作せずとも、使い切ることでの無量の因果がある。

■未知への探求
■世代交代の波
■青く輝く美しい種

【トップインタビュー】

【連載】

【Market Products】

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