2023年3月号の紹介
【特集】
- ■種団子
小学生のころ、校庭の隅に使われていない土俵があり、昼休みなどに、その土を削り粘土団子をつくっていた。ぶつけて堅さを競うものだが、形やテカリ具合など気にしていたように思う。
そんな経験からか、自然農法の提唱者であった福岡正信氏が1つの手法として用いていた「粘土団子」が気にかかる。100種類以上の種を粘土や堆肥、肥料と混ぜてつくる団子である。これを作づけしたい土地に撒いておけば、そのなかから環境に適した種が自然に発芽するというものだ。
砂漠の緑化にも使われたと聞くが、いわばあらゆる可能性を秘めた「種団子」である。全ての可能性の開花を(人知で)否定せず、自然(環境)に委ねるものだ。「依報(えほう)あるならば必ず正報(しょうほう)住すべし」で、人間(正報)も例外ではなく、すべて生物は環境(依報)に生かされている。
「包装」も本来、独自性というものを持たず、ニーズや環境に応じ既存の様々な要素を組み合わせたものに過ぎない。だが、それだけに潜在する可能性は大きい。ゆえに「種団子」のごとく、人知を主体的に働かせるよりは自然および社会の環境要素を上手に生かすことではなかろうか。
- ■五穀豊穣と安寧の視点
- ■粘土団子
- ■人為自然の面白さ
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- ■巻頭言
- ■随筆
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