2024年4月号の紹介
【特集】
- ■見得
「パッケージ」(package)と「包装」の使い分けには毎回苦労する。いまだに定まった型はなく、文脈や語感に依るところが大きい。ただ両語は、英語と日本語の違いを越えた(ある種)別物と認識している。「包装」から「衣装」のイメージは拭えず、ときに「かぶいて」ほしいと思うのである。
ちなみに「かぶく」とは、「天正時代の流行語で、奇抜な身なりをすること」の意で「歌舞伎」ともされる。そこで、次回は歌舞伎の演技に欠かせない「見得」をテーマとする。「見得をする」(正しくは「切る」とはいわないようだ)と、「見栄を張る」とは全く違う。
いうまでもないが、「見得」とは役者が動きを止め、首を回して最後にグッと睨む表情をする一連の動作である。このとき舞台の上手から拍子木の効果音をつく。そういえば、最近は売場に「呼び込み君」(登録商標)を置くスーパーが増えている。群馬電機のメモリー式の音声POPだが、売上を左右するようだ。
さて「見得」は、1)遠近感をコントロールできない空間でのクローズアップの手法であり、2)呼吸も詰めるのが原則で、体内に止めたエネルギーを劇上に一気に放出、3)天と地を睨むとの意味の斜視、いわゆるロンパリで目に光を受けず放射するなどの特長がある。包装設計にも応用できそうではないか。
- ■流れの山場
- ■「見得」の3要素
- ■「カムイ」の宿る包装
【トップインタビュー】
【連載】
【Market Products】
- ■紙管からフィルム袋入りにパッケージ形態を変更した成型ポテトチップス
「ポテトチップスクリスプ」から「うましお味」「旨味コンソメ味」◎カルビー
- ■160mlの湯と2分程度の湯戻しで「ふっくら柔らか」を復元
フリーズドライ製法によるデミグラス仕立ての「煮込み風ハンバーグ」◎アサヒグループ食品
トピックス
- ■欧米はセルフレジに苦戦、他
Newコスメ
- ■「クラブ すっぴん ホワイトニングパウダーA 2024」、他
- ■巻頭言
- ■随筆
- ■News Flash