2025年12月号の紹介
【特集】
- ■NUDGE
大河ドラマ「べらぼう」で、浅間山の噴火で江戸の町に火山灰が降り積もり、その撤去作業に黙々と取り組むなか、主人公の蔦重が通りの両側に並ぶ店同士で、どちらが早くに撤去できるか競おうといい出すシーンが描かれている。
そこで啖呵を切った言葉が「遊びじゃねぇから、遊びにすんじゃねぇですか。おもしろくねぇ仕事こそ、おもしろくやんねぇと」である。これは、「NUDGE」に通じる蔦重流の手法である。プリミティブ(Primitive)にいえば、あくまでナッジがあっての手法ではなく、手法があってのナッジである。
「ナッジ」とは「軽くつつく、そっと後押しする」との意味の言葉で、強要せず人の行動を望ましい方向へ誘導する手法である。少々学術的にいえば、行動経済学の考え方に基づき、選択肢を変えず人の心理的な傾向を利用して自発的な行動変容をうながすものである。
最近、スウェーデンの地下鉄駅出口のエスカレーターの隣にピアノの鍵盤に見立てた階段が話題となった。これは階段を上ることで演奏してみたいと利用をうながす「ナッジ」である。
蔦重ではないが、「ナッジ」の肝要はおもしろさや楽しさにある。また「ナッジ」には「良いこと、悪いことの可視化」などの手法もあり、今後は「ナッジ」とデジタル媒体との掛け合わせなども注目されている。そこに包装が一役買うのもおもしろい。
- ■ひじで軽く突く
- ■世界と繋ぐ媒体
- ■包装こそ心よ
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