2026年9月号の紹介
【特集】
- ■ウテナ
七十二候の「はすはじめてひらく(蓮始開)」、泥中にあって泥に染まらず、泥中からすくっと立ち上がり、大輪の花を咲かせる蓮は「慈悲」の象徴で、極楽浄土に咲く花とされる。かの福澤諭吉も「泥中の君子花たれ」との書を学生に贈っている。
また仏像の台座の多くは蓮華座で、法然上人は「露の身はここかしこにて消えぬとも心は同じ花の台ぞ」との和歌を残す。蓮華座を「花の台」と表したもので、花とは蓮華であり、「台」を「ウテナ」と読む。「ウテナ」とは花でいう「ガク」で、正しくは「花托」のことである。
「花托」は、美しい花びらを支えている大事な部分であり、まさに「包装」に通じまいか。1927年創業の老舗化粧品メーカーの社名の由来も、「花の美しさを支えるように、すべての人の美しさの支えとなりたい」との思いからである。
蓮の「花托」は、花の中央のシャワーヘッドのような部分で、花びらの散ったあとに残り、穴のなかに実(種)をつける。その独特な形状からドライフラワーやスワッグ(壁飾り)などとして人気がある。
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