JICA：検査強化を図る研修会を開催
2009.09.26
国際協力機構（JICA）中国事務所は、山東省青島市の山東出入国検査検疫局の技術センターで、中国から日本向けに輸出される食品について、日本の技術指導で検査強化を図る研修会を開いた。中国製ギョーザ中毒事件などで問題となっている「食の安全」確保に向け、日本政府がJICAプロジェクトとして中国に技術協力したのは初となる。研修会は5日間で、輸出時の検査体制強化を進める中国国家品質監督検査検疫総局との共催による。
山東省は日本向け食品輸出の最大拠点で、研修会には中国各地の検疫当局技術者約50人のほか、同省内の日系企業なども参加した。ウナギ、ネギや冷凍食品など複雑で技術を要する検査を中心に、日本の専門家が指導をする。残留農薬を規制する日本の「ポジティブリスト制度」に関する最新の検査技術が紹介された。
