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ニュースフラッシュ

メルシャン:「ボージョレ・ヌーヴォー」にMLPPETボトルを導入

2009.09.24

n20091001-02.jpg メルシャンは、フランスのアルベール・ビショー社、ピエール・アンドレ社やイタリア、日本などの新酒ワインの受注を全国で開始。「フランス産ヌーヴォー」やイタリアのネグラーレ社「ヴィノ・ノヴェッロ」、日本の「日本の地ワイン新酒」を2009年11月から全国で発売する。同時に、フランスのアルベール・ビショー社の2009年「ボージョレ・ヌーヴォー」の一部に、100%リサイクルが可能なPETボトルを導入する。同社ではこれにより、輸送時のCO2排出を大幅に削減できるとしている。
 ボージョレ・ヌーヴォー市場は2004年をピークに減少傾向で、2008年は世界規模に拡がった金融危機の影響もあり、輸入通関数量で約56万ケースと、前年比81%と減少している。しかしながら「ボージョレ・ヌーヴォー」は、国内でも人気の高いワインとして定着しているとともに、"白ワインのヌーヴォー"といわれる「マコン・ヴィラージュ・ヌーヴォー」やイタリア産の「ノヴェッロ」、国産ぶどう100%の新酒など、ヌーヴォー(新酒)への顧客の嗜好は多様化している。
 同社では、こうした「ボージョレ・ヌーヴォー」への定着した人気を背景に今回、新たに環境にやさしいPETボトルを提案する。今年4年目となる漫画「神の雫」とのコラボレーション・アートラベルや、ワイン栓に「スクリューキャップ」を採用した商品による利便性の訴求に加え、顧客ニーズが拡大している375mlのハーフサイズの提案を強化する。単一畑でつくられたヌーヴォーやノンフィルター、オーガニックなどのヌーヴォーも品ぞろえて、多様化するニーズに応えていきたい考えである。
 今回導入するPETボトルは、高い品質保持機能と100%リサイクル可能な新素材「MLPPETボトル」(3層マルチレイヤーPETボトル)である。UVフィルターや酸素バリア性に優れた3層構造によるPETボトルで、従来のガラスびんと同等のバイア性能を持つ。キャップにはスクリューキャップを用い、ラベルなどすべてがプラスチック素材となっている。ガラスびんに比べ重量が約30%軽量化でき、持ち運びに便利であるとともに、輸送時のCO2排出量を約30%削減できる。
 「MLP」は、ポール・サパン社製のハイバリアPETボトルで、ボトルやキャップなどの材質からキャップ装着、ボトリングといった工程に至るまでのプロセスが商標登録となっている。また酸素ガスバリア性能が高く、再利用可能なPEキャップや、キャッピングでの高い精度と最適トルクを実現する。ボトルに充填での溶存酸素量を限定できる、同社の最新設備と管理能力が一体となったものである。