サタケ:澁谷工業と包括業務提携契約を締結
2009.09.26
サタケは、澁谷工業と両社間で包括的に業務提携を行うことで合意した。両社は2008年から互いに技術交流を進めてきたが、両社が得意とするコア技術が異なり、これを融合させることで新製品の開発が促進される可能性があることや、顧客の一部重複があるにも拘らず、製品系列としてはほとんど重複が無いことなどから、幅広い分野で協業が可能との結論に至ったものである。
澁谷工業はボトリングシステムを主業とし、グループ企業内で包装設備や農業用設備、環境設備、工作機械、医療機器など幅広く事業を展開する。一方、サタケは穀類の乾燥調製加工設備を主業とし、そのコア技術を用いた精米・選別設備や検査機器などを展開している。包括業務提携契約は、現在検討中の幾つかの協業作業を円滑に進めるために締結するもので、具体的な提携内容としては、技術開発と営業協力に関し検討を進めている。
技術開発では、澁谷工業が持つ仕分け搬送システムとサタケの持つ光学的検査装置との組み合わせや、澁谷工業の包装装置とサタケの乾燥選別システムや炊飯システムとの組み合わせなどが考えられる。営業協力では、澁谷工業の子会社が扱う選果システムとサタケの乾燥設備が、同一ユーザーに対する前工程と後工程の関係にある。また海外市場での協調販売が可能だとも考えている。