JFMA:国際フラワーEXPOを開催
2009.11.12
日本フローラルマーケティング協会が主催するアジア最大の花き国際商談展「第6回 国際フラワーEXPO IFEX(アイフェックス)」が千葉・幕張メッセで11月11日に開幕した。13日までの3日間の会期で、今回は国内外30カ国から過去最多の870社が出展しての開催だ。国内花き市場は年々縮小傾向にあり、特に若年層の花離れなどから将来的には深刻な需要の減少が懸念されている。
こうした背景から、2010年4月には「花き産業振興方針」をまとめるなど、政府も本腰を入れて需要の拡大に取り組む姿勢を示している。こうした花き産業の反転攻勢の兆しがうかがえるかが同展示の見所となる。過去最多の出展規模となったものの例年に比べ、包装資材コーナーはやや縮小ぎみの感である。しかしながら、結果的に選別・洗練されたとも見られ、逆に出展企業は新しい資材やシステム提案に意欲的である。
特に注目するのは、農林水産省の「産業振興方針」の大きな目玉となる品質管理の徹底やトレーサビリティの確保(採花日や日持ち表示など)といったロジスティックの整備が進むことを視野に入れた、ラベルプリンターや管理システムを提案する新盛ソリューションズやサトーなどの展示である。また、鮮度保持資材や店頭販促といった点での、包装材の積極的な利用なども見られる。
なかでもテクノキイ社が国内販売する、イスラエル・デイジーパック社製の保水包装材(ゴム風船)「DaisyPack」と、スタンディングパウチ(PET)の花瓶「VaZU」(写真)は高い関心を集めていた。まだ作業の自動化やデザインといった点で、国内販売での課題は残るものの、新しい花き需要の創出に結びつく可能性を秘めている。さらに国内でも今後の販売展開が期待される、タネのパッケージとしてキタイ種苗は展示で新しい提案をしている。