キユーピー:入室管理システム導入
2009.11.04
キユーピーは、製造工場の全従業員に実施している衛生チェックをPC(パソコン)で管理するシステムを、2009年10月に全9工場に導入した。今回の新入室管理システムでは、体表面温度測定システムが導入され、出勤した全従業員の身体状況を適切に管理することが可能となる。
同社ではこれまでも、製造工場の従業員は出勤時に体調や爪の長さ、傷の有無、髪の毛が帽子から出ていないかなどの衛生管理項目を自ら確認し、チェック表に記入してから仕事を始めることを励行してきた。特に体温測定は、新型インフルエンザ対策としてすでに義務づけてきたが、今回導入したシステムでは、センサーに顔を近づけるだけで簡単に体表面温度が測定できる。
全従業員のデータをPC上で管理することにより、チェック項目に異常がある場合には当人に対しては職場の責任者に報告を促す画面が表示されると同時に、該当する職場の管理画面にもその情報が表示される仕組みである。これにより管理者は、チェック場所に行かなくても出勤者の身体状況を確認できるため、状況に異常がある従業員を確実かつリアルタイムに把握できるようになる。
従業員の身体状況をリアルタイムに把握できるともに、体調不良者には声をかけるなどコミュニケーションにもつながる。当然、チェック表として使用していた紙の使用量などは削減できる。