キリンビール:新RTDとして「ハイボール」を提案
2009.11.27
キリンビールは、業務用市場で顕著に伸長しているハイボールを、「キリン 世界のハイボール」(350ml缶入)として2010年2月10日から全国で発売する。家庭でも気軽に楽しめるRTD(Ready to Drink)として商品化したもので、"世界にある樽熟成したお酒を使用したハイボール"をコンセプトに、「樽熟ウイスキーソーダ」と「樽熟シェリーソーダ」の2アイテムを品ぞろえする。同社では、キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所とキリンビール岡山工場で生産し、初年度約110万ケース(250ml缶換算)の販売を予定する。
「キリン 世界のハイボール」は、世界から厳選して調達した樽熟酒を、「キリンチューハイ 氷結」で培った同社独自のクリアウォッカとソーダをベースに用いてブレンドした、新しいハイボールである。「樽熟ウイスキーソーダ」は、華やかな香りと豊かなコクが特長のアメリカ ケンタッキー州産のウイスキーを使用し、オレンジピールを思わせる香りと味わいを楽しめるもの。
また、「樽熟シェリーソーダ」はスペイン アンダルシア地方で熟成されたシェリーを使用し、爽やかなライムを一搾りしたイメージの味わいを実現している。パッケージデザインでは、世界という言葉の持つスケールを帆船と縦帯で表現し、品質感のある現代的なデザインに仕上げている。
1983年以来市場の縮小が続いてきたウイスキー市場で、飲食店でのハイボールが牽引役となり、家庭でもウイスキーの消費が徐々に高まってきている。また同社の調査では、缶チューハイ・缶カクテル市場で、より"スッキリ"で"甘くない"味覚への期待が向上しているとのことである。同社では、「キリン 世界のハイボール」を発売することで、「キリンチューハイ 氷結」シリーズとは異なる独創的なラインアップを拡充し、RTD市場全体の活性化と酒類の総需要拡大を図りたい考えである。