日本水産:冷凍水産品のモジュール化を推進
2009.12.24
日本水産は2009年12月、冷凍水産品のモジュール化を志向したダウンサイジング(DS)の推進による、これまでの実績とその効果を公開し今後、業界全体としての協働を進めたい考えを示した。すでに「大日本水産会」を中心に主要な生産会社と冷蔵倉庫会で、水産加工品のモジュール化検討会を2009年1月からスタートしている。
同社では2006年4月、社内にDSプロジェクトチームを発足させ、業界に先駆けて段ボールサイズやパレタイジングの適性化といった取り組みを推し進めてきた。その結果、2008年までの3年間で約1億5000万円のコスト削減を実現している。こうした取り組みは、物流など現場個々の改善努力で進むものではなく、モジュール化といったことも視野に入れた全体での最適化が求められる。
同社・事業推進本部副本部長の酒井久視氏は「環境負荷軽減やコストダウン効果など、これまでの当社での実績を踏まえ、さらに飛躍的な効果を生み出すためには、企業の枠組みを超えた業界全体としての協働が必要だと考えます」と訴える。すでに1975年に業界全体として、パッキングケースの統一などを行ったという実績もあり、同社では大日本水産会でスタートした水産加工品のモジュール化検討会などを梃に、業界全体としての協働につなげていきたい考えを示す。