日本食品機械工業会:「FOOMA JAPAN 2010」を開催
2010.04.13
日本食品機械工業会は2010年6月8〜11日の4日間、有明・東京ビッグサイトで「食と機械のワンダーランド」をテーマに、第33回目となる「FOOMA JAPAN 2010(国際食品工業展)」を開催する。今回は国内外から689社の出展をみて2764小間規模での開催となる。これは、食品加工および周辺関連機器・装置が一堂の結集する食品製造のトレードショーとしてはアジア最大級となる。
先ゆきの見えない厳しい景気状況から抜け出せず、同展も2009年開催に引き続き出展規模では5%程度の減少となった。しかしながら、新規(昨年ベース)の出展会社が100社を超えるなど、出展社数では24社増の104%となっている。カテゴリー別にみると設備機器・技術・部品分野やエンジニアリング・生産流通システム・IT・ITソリューション分野、環境対策・管理分野での新規出展が目立っている。
他の産業と比較すると、さすがに景気動向の影響を受けにくい食品産業の特性が現われたものだ。ただ、将来的には人口の減少や少子高齢化などの内需の構造変化の影響が懸念されるところで、新しい需要の創出につながる価値を生み出す提案がやはり出展での見所となる。今回は、特別企画としてクリーンな作物を安定的に確保できる「未来の畑=植物工場」コーナーや、国内外の優れた加工・業務用原材料の製品展示となる「原材料コーナー」が設置される。
その他にも、食品分野のナノテクノロジー技術について国内では初めてとなる「International Conference on Food Applications of Nanoscale Science(ICOFANS)−Japan, 2010」(日本食品工学会春季フォーラム2010「ナノスケール科学の食品応用に関する国際シンポジウム」)や産官学の共同研究の情報を発信するアカデミックプラザや出展社のプレゼンテーション、フォーラム2010、農業施設学会シンポジウム、EHEDGセミナー、AIB特別講演会、美味技術研究会シンポジウム、農業機械学会シンポジウムなどの多彩な併催事業が準備されている。詳細はWebページ(http://www.foomajapan.jp/2010/index.html)で。
◎尾上昇会長挨拶
食品業界はいかなる経済状況にあっても、「食」の安全性を確保しなければなりません。コスト削減や効率化を追求しつつ、絶えず技術革新を進め、安全・安心という基本を堅持することが私どもの使命であり、安定した「食」が人々のゆたかな生活の創造につながると考えています。「FOOMA JAPAN 2010」は、そうしたゆたかな生活の創造を支えるトレードショーとして、開催毎に新たなニーズに応えた展示内容を目指しています。
「FOOMA JAPAN 2010」の開催により安全性を担保する最先端の製品・技術・サービスを通じ、私どもはその本来の目的を果たすべく、「食」に関わるビジネスのさらなる創造と発展を目指します。ぜひ、この機会を貴社のビジネスに活かしていただき、「FOOMA JAPAN 2010」へ多数ご参加いただけますよう心よりお願い申し上げます。