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ニュースフラッシュ

日清食品HD:世界初の宇宙食「ちらし寿司」

2010.04.02

n_20100402_01.jpg 日清食品ホールディングスは、野口聡一宇宙飛行士のリクエストに応じ、スパウトパウチ入り世界初の宇宙食ちらし寿司「スペース・チラシ」や「スペース・ブタシャブ」宇宙食・豚しゃぶ、端午の節句用の「スペース・カシワ」宇宙食・柏餅を開発した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)に提供し、野口宇宙飛行士が滞在する国際宇宙ステーション(ISS)で利用されている。
 これらの宇宙食は、2010327日から「アーバンドック ららぽーと豊洲」で開催されているイベント「インスタントラーメン発明物語 〜安藤百福 生誕百年記念展〜」の「インスタントラーメンを科学しよう」コーナーに展示されている。同社の宇宙食開発の取り組みは、創業者である安藤百福氏の「人間はどこに行っても、どんな環境でも食べなければならない。宇宙に行っても同じ」という思いからスタートしたものだ。
 20057月に、世界初の宇宙食ラーメン「スペース・ラム」を開発し、野口聡一宇宙飛行士の宇宙食として、スペースシャトル「ディスカバリー号」に搭載された。これまで、インスタントラーメンの技術や具材の開発で培った乾燥技術などを応用し、「うどん」「そば」「焼き鳥」「いなり寿司」「お好み焼き」などの新しい宇宙食の開発を手掛けてきた。
 今回開発した「スペース・チラシ」は、野口聡一宇宙飛行士のリクエストに応えたものである。「ちらし寿司」の技術は、同社がこれまでの商品開発で培った即席米飯開発技術や具材の乾燥技術を応用したもの。国際宇宙ステーションで給湯可能な80℃の温度でも、「ちらし寿司」のすし米が早くおいしく戻るように、炊飯工程、乾燥工程を工夫した新技術を用いている。従来の乾燥米飯α米では注湯から復元までに20分以上の時間を要していたが、それを12分に短縮している。

(写真:上から「スペース・チラシ」「スペース・ブタシャブ」「スペース・カシワ」)