JA三原せとだ選果場:新鮮な包装レモン初登場
2010.04.14
全国有数のレモン産地のJA三原せとだ選果場(広島県尾道市)で、特殊フィルムで鮮度保持包装されたレモンの扱いが始まった。出荷の端境期となる夏場にも販売できるように考えられたもので、JA三原と尾道市と尾道大との3者連携事業として進めているものだ。事業費は1058万円で、毎時2400個以上の処理能力を持つ包装機を導入し、今夏に20トンの出荷を見込んでいる。これにより、通年での出荷が可能となる。
鮮度保持包装では、レモンを低酸素状態に保つフィルム材を使用し、低温冷蔵と組み合わせることで長期の保存を可能にした。従来、露地物のレモンの出荷は収穫時期に合わせ1〜5月と、10〜12月に限られていた。個包装により今後、春に収穫したレモンを6〜8月に出荷できるようになる。化学肥料や農薬の使用を抑えた「特別栽培エコレモン」として出荷していく意向で、尾道大芸術文化学部3年生の森田菜摘氏がパッケージデザインを考案した。