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三菱樹脂:医療分野向けに高機能多層フィルムを本格販売

2010.04.28

n_20100428_01.jpg 三菱樹脂は、主に食品包装用に使用されている高機能多層フィルム「ダイアミロン」の新たな需要分野として、医療分野向けの事業展開を20104月から本格的に開始する意向である。同社では、「ダイアミロン」事業の拡大に向け、医療分野を新たな重点分野として位置付けて、3年前から大手製薬会社との医療用輸液バッグ※向けフィルムの共同開発を開始している。
 2009年に約3億円を投じてダイアミロン工場(浅井工場内)のクリーンルーム化や品質管理体制の整備などを進め、医療品(一次包装)向け高機能フィルムの生産体制を構築してきた。また20104月に専門の営業チームを編成し、営業活動の強化を図ってきたことなどから、医療用輸液バッグ向けフィルムの販売を本格的に開始したものだ。
 医療現場では、医療ミスの防止と医療従事者の負担軽減が求められている。同社では、食品包装で培った「ダイアミロン」の商品力や技術力を活かし、新商品の開発に取り組む製薬メーカーや医療機器メーカーをパートナーとして、顧客の求める機能に応えた最適な素材・ソリューションを提供したい考えである。「ダイアミロン」は、ハムやソーセージなどを中心とした食品包装用フィルムとして使用されている共押出多層フィルム。複数の樹脂原料を独自技術で同時に製膜するため、ガスバリア性や易剥離性(はがしやすさ)などの複数の機能を持った多層フィルムであり、顧客ニーズに応じてカスタマイズし提供できることが特徴だ。主な用途は食品包装だが、注射針やプレフィルドシリンジなどの医療包装(二次包装)にも採用されている。
 
※医療用輸液バッグ点滴をする際に用いられる輸液袋。