日本包装学会:第19回年次大会を開催
2010.06.28
日本包装学会は2010年7月8〜9日の両日、定例となる「第19回年次大会」を東京大学弥生講堂で開催する。基本的にはセッション(A〜E)とポスターセッション(P)、講演で構成され、多岐にわたる包装技術がテーマとなる。
セッションAは、機能性材料・バリア材料としてクレハ加工商品研究所やクレハ加工商品研究所、明治大学理工学部が「食品包装におけるポリグリコール酸樹脂の機能的活用」や「ポリグリコール酸樹脂の香気バリア性」、「ポリ乳酸フィルムのガスバリア性におよぼすナノ結晶構造の影響」をテーマに発表する。
セッションBは、輸送包装として神戸大学大学院やレンゴーパッケージ開発センター、大連工業大学により「段積みされた段ボール箱のロッキング運動による擦れ損の定量評価」や「段ボール箱のロッキングによる擦れ発生挙動」「Sustainable Assessment for Optimizing Protective Cushioning」をテーマに発表する。
セッションCは、環境包装・他として大日本印刷包装研究所により「PLAを用いた環境配慮型紙カップの開発」や神戸大学大学院の「シリカ/デンプン有機-無機ハイブリッド生分解性材料の作製と特性評価」、神奈川科学技術アカデミーの「DLC被覆ペットボトルのリユーズ適性に関する研究」、シンク・ラボラトリーの「グラビア印刷の最新技術(浅版化、高精細、VOC削減)」をテーマに発表する。
セッションDは、加工技術として京都工芸繊維大学による「熱接合したPPおよびHDPE/LLDPEフィルムの熱特性とその評価」や「PPおよびHDPE/LLDPE熱接合フィルムの力学特性とその評価」、中本パックスの「リサイクルPETフィルムの延伸と未延伸の熱接合部の評価」をテーマに発表する。
ポスターセッションでは、東京大学 大学院農学生命科学研究科による「TEMPO酸化セルロースナノファイバーのガスバリア性」や、神戸大学大学院の「スメクタイト/ポリメタクリル酸メチル有機−無機ハイブリッドガスバリア膜の作製と膜特性」、「層状複水酸化物を用いた有機−無機ハイブリッドガスバリア膜の作製」、「架橋構造を導入したシリカ/ポリビニルアルコール有機−無機ハイブリッドガスバリア膜の作製」、キリンビバレッジの「持ち易さを向上させた軽量大型PETボトルの開発」など24テーマが展示される。
また、東京大学大学院工学系研究科社会連携講座の特任教授である濱口哲也の「リスクマネジメントのための失敗学」をテーマとした特別講演などがある。詳細な内容や申込みは事務局(TEL.03-5337-8717)まで。