日清製粉グループ本社:Eurogerm S.A.との業務提携
2010.06.23
日清製粉グループ本社及びオリエンタル酵母工業は、フランスのユーロジャーム社(Eurogerm S.A.、Saint-Apollinaire)とアジアでの製パン改良剤等の事業に関する3社による業務提携を定める契約を締結することについて機関決定した。日清製粉グループ本社は、業務提携をより強固なものとするために、これまでのユーロジャーム社の支配株主であるモバゴ社(Mobago SAS)を中心とする既存株主より、ユーロジャーム社の発行済株式総数の約14.8%に相当する株式を取得すること、及びモバゴ社との間で株主間契約を締結することについても併せて機関決定している。経済成長の著しいアジアのベーカリー市場に注目したもので、製パン改良剤等の事業でのユーロジャーム社と互いに保有する技術やノウハウ、製造設備、販売網等を総合的に活用することにより、更なる海外事業展開の拡大を図り、互いの企業価値を向上させることが可能と考えたものだ。
具体的には、(1)ユーロジャーム社製品の日本と中国、タイでの独占的輸入権、製造販売権、(2)中国での販売を目的とする日清製粉グループ本社及びオリエンタル酵母工業とユーロジャーム社との間での持分比率を各50%とする合弁会社の設立、(3)その他ASEAN諸国での上記3国と同様の取り組みの検討となる。また、ユーロジャーム社の会長兼CEOであるJean-Philippe Girardはモバゴ社の株式の過半数を保有しており、日清製粉グループ本社への株式譲渡後もユーロジャーム社の発行済株式総数の約61%に相当する株式及び73.63%に相当する議決権を保有することになる。