LPES ：「Luxe Pack Shanghai 2011」上海で開催
2010.08.25
LUXE PACK EXHIBITION SHANGHAIが主催する「Luxe Pack Shanghai 2011」が2011年3月29日〜30日の2日間、中国・上海のShanghai International Convention Centerで開催される。2010年（3月30日〜31日）は72社78小間の開催規模で、2日間で2358人の専門家が来場した。
「Luxe Pack」は高級包装産業の国際的なイベントとして、1988年にモナコで「Luxe Pack Monaco」がスタートして以来、23年間開催されてきた。現在は、「Luxe Pack New York」（過去8回）とともに、2007年にスタートした「Luxe Pack Shanghai」（過去3回）がそれぞれ開催されている。「Luxe Pack Shanghai」は、いち早く経済危機からの立ち直りを示す、中国をはじめとした東アジア諸国のマーケットをリードする存在として評価されつつある。
その意味でも、LUXE PACK EXHIBITION SHANGHAIは日本の包装産業に大きな期待と関心を寄せている。来場者の50％は欧米からで、残りの50％はアジアからとなる。香水、ジュエリー、化粧品、ワイン＆スピリッツ、高級食材、紅茶、タバコ、文房具などあらゆる高級商品がターゲットとなり、中国をはじめとしたアジアマーケットへのゲートウェイとして位置づけている。
「Luxe Pack Shanghai 2010」には中国をはじめ、韓国・台湾地域、フランス、日本、イタリア、スペイン、イギリス、ドイツ、シンガポールなど世界各国から業界トップの企業が多数出展した。たとえばBeautimax（香港地域）や香根企業有限公司（台湾地域）や三栄貿易有限公司（台湾地域）、高誠包装芸術有限公司（中国大陸）、Fifield Inc（香港地域）、Aesthete（フランス）などである。
約40カ国から来場者が訪れ、そのうち38%は化粧品や香水分野の世界ブランド、たとえばディオールや佰草集などである。食品や健康食品分野は約11%を占め、Ferreroや同仁堂などのブランドなどがみられた。また酒類関係が約9%を占め、ジュエリーや腕時計分野が約8%を占めた。
特筆すべきは、高級品包装といえども環境配慮への関心が強く、「Luxe Pack In Green」という特設コーナーが設けられた。台湾SR Packaging社のビームコア構造（特許設計）や香港Fifield社の天然繊維産品、フランスDiam社の竹繊維産品、フランスAesthete社の香水びん「イーストレジャー」などが注目された。中国印刷科学技術研究所及び科印メディアでは、専門家を招いて講演会などを開いた。
中国の「TNS Worldpanel」の予測によると、2015年には中国の高級品市場規模は世界の25%を占めるとしている。高級品市場ではパッケージの役割は大きく、中国でもブランドイメージの構築や国際競争力の向上が大きな課題となっており、欧米諸国から関心は確実に高まっている。また次回開催では、シンガポール政府が環境保護を支援し、高級品包装産業の発展を積極的に推進していることからその動向が注目されている。マレーシアも紙類包装やプラスチック包装、印刷などその潜在力が大きく、2011年の新興市場の1つと考えられる。これまで展示会では10余りのセミナー・シンポジウムが行われており、デザインカラーや新コンセプト、消費者行動の変化、ブランドイメージ、環境配慮など様々なテーマの情報交換なども期待される。
（詳細は
http://www.luxepack.com/）
