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日本水産:新しい切り口として「専煮魚用パウチ」開発

2010.08.05

n_20100805_02.jpg 日本水産が2010年の秋・冬新商品を発表した。冷凍食品と日配品・フィッシュソーセージ、常温食品、業務用、水産品などから新商品43品とリニューアル品46品の89品を発売するというものだ。変化しゆくマーケットニーズに応えるもので、同社では「内食化への対応」や「新しい切り口での提案」「資源へのアクセス力の活用」をキーワードに新しい需要の創造を目指している。
 「内食化への対応」では今回、冷凍食品売場向けに家庭で簡単に名店の味を味わえる「マミーズアン スリール監修アップルパイ」や「門司港ホテル監修Blackカレー」などを発売する。いずれも紙製の円形トレーに入った電子レンジ調理の商品だ。また業務用としてカレー専門店の「CoCo壱番屋」や日本料理店の「なだ万」とコラボレーションした「CoCo壱番屋監修カレーコロッケ」と「なだ万監修和風コロッケ(すき焼き風)」を発売する。同社では、こうした差別化により冷凍コロッケのシェア拡大に力を入れていく考えだ。
 「新しい切り口での提案」では今回、パッケージでのアプローチも多く、「ほしいぶんだけ」シリーズなどの小分けトレーにも新しい取り組みがみられた。形状や機構、デザインだけでなく、トライアルユースとしてシリコン製カップを添付(おまけ)する商品などもある。また、新規性といった点で最も期待されるのは、魚の切り身を用意して電子レンジで簡単に調理できる本格に煮魚「レンジで簡単 おいしい煮魚の素」(110g)の4品(みそ煮、生姜煮、中華あんかけ、クリーム煮)である。2人前として、切り身の生魚を「専煮魚用パウチ」に入れて、外箱の一部と電子レンジ内にセットして加温調理するもの。二股に分かれた特殊形状の透明レトルトパウチは包装材サプライヤーとの共同開発である。同社では、かつて電子レンジ調理の個食用煮魚を販売していた経験などもあり、「専煮魚用パウチ」の開発に約1年掛かったようである。ムラのない加熱(熱の対流)と吹きこぼれ防止などが開発での焦点となったようだ。