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ニュースフラッシュ

クラレ:酸素吸収機能性でバリア性能を向上

2010.09.15

n_20100915_01.jpg クラレは、包装内の酸素を吸収することでガスバリア性能を向上させた機能性樹脂「エバール」APシリーズを開発した。プラスチック包装材の特長である透明性や柔軟性は保持しつつ、金属缶に匹敵する酸素遮断性能を発現することを目的に開発したもので、キユーピーの新商品「キユーピーハーフ」(ディスペンパック)への採用を機に、同社では用途開発やマーケット開拓を加速させたい考えである。
 APシリーズは、ガスバリア性に優れたEVOH樹脂(エチレン・ビニルアルコール共重合体、同社商標「エバール」)に、独自の酸素吸収剤を配合した機能性樹脂である。長期間にわたり、外部からの酸素の侵入を遮断するとともに、「エバール」同等の熱成形性や透明性を持つのが特徴だ。
 キユーピーの採用では、通常容量の多層ブローボトルに比べて容器の肉厚が薄く、従来の「エバール」よりも、さらに優れた酸素遮断性能が必要となったもの。従来のEVOH樹脂では賞味期間は4カ月程度で、商品化が難しかったようだ。APシリーズの採用により、賞味期間7カ月が実現できたことから、商品化となったものだ。