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ニュースフラッシュ

ジョンソン&ジョンソン:マイクラスエンドバスキュラー社の買収

2010.09.29

 ジョンソン・エンド・ジョンソンは2010年9月27日に、出血性脳卒中と虚血性脳卒中の治療に用いる低侵襲治療機器の開発・製造を行うグローバル企業でのマイクラス エンドバスキュラー社の買収を完了したことを発表した。マイクラス エンドバスキュラー社は今後、同社デピューグループ内で、脳神経外科手術器具の世界的企業として知られるコッドマン・シャートレフ社(Codman & Shurtleff)の事業部門である、コッドマン・ニューロバスキュラーの傘下で活動することとなる。
 コッドマン・ニューロバスキュラーとマイクラスは、脳卒中の原因となる脳動脈瘤の治療に用いる革新的で補完的な製品・技術を提供する。脳卒中は米国では心疾患と癌に次ぐ死因第3位の疾患であることからも注力している。コッドマン・ニューロバスキュラーの製品群は、ベアプラチナコイルや血管再建機器(VRD)、アクセスデバイスなどであり、またマイクラスの製品群はバイオアクティブコイルやバルーンカテーテル、頭蓋内狭窄症治療用のデリバリーシステムやステントなどだ。
 コッドマン・シャートレフ社のワールドワイド・プレジデントであるP.ラキシミン・ラキシミナレイン(P. Laxmin Laxminarain)氏は「コッドマンとマイクラスはともに、脳血管内治療の分野において最も幅広く、最も充実したポートフォリオを構成していきます。脳血管障害の治療では未だ満たされない大きなニーズがあり、2社の協力体制により患者さんのケア、治療成績や治療へのアクセスをさらに改善するための意義ある革新を加速していきます」と述べている。
 コッドマン・ニューロバスキュラーとマイクラス エンドバスキュラー社はともに、出血性脳卒中に対する優れたソリューションを提供しており、虚血性脳卒中の治療法についても多くの有望な製品が開発段階にあるようだ。世界保健機関(WHO)は、脳神経障害の患者は世界では約17億人に及び、公衆衛生上きわめて大きな脅威であると述べており、米国では毎年約79万5000人の人々が脳卒中に見舞われていることも事実である。
 コッドマン・シャートレフ社はジョンソン・エンド・ジョンソンのデピューグループの一部門でであり、世界規模のニューロサイエンス・ニューロバスキュラー企業で、慢性疼痛の管理や成人と小児の水頭症、神経系クリティカルケア、動脈瘤と脳卒中の予防と管理をはじめとする神経障害の診断・治療に関する製品とソリューションを幅広く開発・販売する。デピューグループは、整形外科と脳神経外科を対象とした幅広い製品とソリューション開発のパイオニアとして豊かな歴史を持ち、「Never Stop Moving」のビジョンのもと、意義ある技術革新を実現し、世界中の患者へ最新情報と高品質の医療をお届けする努力を続けている。