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メッセデュッセルドルフ:「interpackセミナー」を開催

2010.10.15

n_20101015_03.jpg 「インターパック(interpack)」総括担当部長のB.ヤブロノフスキー氏が来日し、「interpackセミナー」(メッセ・デュセルドルフ・ジャパン主催)が2010年10月12日に東京・ニューオータニ(ガーデンコート)で開催された。ヤブロノフスキー氏は、グローバルなトレンドに触れながら、「interpack 2011」の見どころやその役割などについてのプレゼンテーションを行った。
 世界各地で開催される包装専門展は集約する方向にあり、事実上、「interpack」が包装機械・資材・製菓機械のトップ見本市となっている。それだけに、ドイツ・デュセルドルフで開催される展示会であっても、グローバルトレンドを網羅する展示内容となるということだ。「interpack 2011」で掲げる「HOW DO WE KNOW THAT YOU WILL BE SUCCESSFUL IN MAY 2011」とのテーマからは、そうした自負さえうかがえる。
 ヤブロノフスキー氏は、「interpack」の魅力やグローバルトレンドを象徴的な数字で分かりやすく述べた。「19」(ホール)、「60」(ヵ国から出展)、「2746」(社の出展企業)、「86」(%が決定権を持つビジター)、「97」(%のビジターが満足)といったものだ。またトレンドでは「24/7」を挙げ、1日24時間・週7日の生活文化に対応しなければならないことを指摘する。
 世界は押しなべて平均化しているようにも思えるが、殊に先進国の人口動態の変化はほぼ軌を一にしており、パッケージへの要求は確実に世界共通となりつつある。「interpack 2011」の開催で特に興味深いのは、国連食糧農業機関(FAO)共催による特別展の「SAVE FOOD」である。今回初めての取り組みとなるもので、「包装および輸送・ロジスティクスが食糧廃棄物の問題解決にいかに貢献できるか」を検討し、未来へのパッケージ・モチベーションの大事な布石としたい考えのようだ。
 「ハイレベル出席者による会議などを検討しています」と、ヤブロノフスキー氏は語る。またもう1つの目玉は、前回開催で非常に好評であったパッケージを軸とした、横断的(素材、サプライヤー、メーカー、小売流通など)なコラボレーションブース「INNOVATIONPARC PACKAGING(ショッピングモール風)」である。「前回開催で、ここに持ち込まれた課題から実際に商品化を実現したものもある」とヤブロノフスキー氏は語る。
 ヤブロノフスキー氏の話に先だって、メッセ・デュセルドルフ・ジャパンの代表取締役社長のA.メルケ氏が、「ドイツの包装産業のチャレンジ--安全・環境・サステイナブリティー--」とのテーマでプレゼンテーションを行った。どれもドイツ特有の問題と思われるものはなく、日本企業としては優位性が発揮できそうである。「『interpack 2011』では過去最高の日本から出展規模で、日本企業の存在感(presence)は大きくなっている」とメルケ氏。つまり「interpack 2011」を通じて、質・量ともに日本企業への期待は大きくなっているということだ。