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JPDA:JPDA創立50周年記念式典とAPD TOKYO 2010

2010.10.14

n_20101014_02.jpg JPDAもそんな時代ニーズに応えて発足した協会の1つとして、2010年で創立50周年の佳節を迎えたわけである。ゆえに単なる50年という数字の区切りではなく、1つの時代の区切りとして捉え、「次なる50年への第一歩」とのテーマを掲げて東京国際フォーラムで開催(2010年10月7日)されたのが、「JPDA創立50周年記念式典」である。
 同協会理事長のフミ・ササダ氏は「この協会をどのように維持し、さらなる発展のために次の50年に向けて、どんな行動を起こすべきかを真摯に考えて行動に移さなければならない時だと思います」と開催の意義をとどめている。同記念式典では開会の辞の後、福原義春氏(資生堂 名誉会長)による基調講演、安藤忠雄氏(建築家)による記念講演「創造の原点」と続き、歴代理事長と顧問の表彰が行われた。

 第4代理事長 山本 茂氏
 第5代理事長 八尾 武郎氏
 第6代理事長 青木 茂氏
 第7代理事長 岡澤 豪氏
 第8代理事長 大森 重志氏
 第9代理事長 村 禎介氏
 第10代理事長 金子 修也氏
 第11代理事長 川路 ヨウセイ氏

 同時19時より、会場を帝国ホテル東京(3F富士の間)に移し、「JPDA創立50周年記念パーティ&APD TOKYO 2010前夜祭」が開催された。APDが共有するアジア文化を歌や舞踊で演出された。オープニングでは、五穀豊穣や大地の恵みを讃える、能に基づく三味線浄瑠璃の祝祭曲「式三番叟」が演奏され、鏡抜きが行われた後、乾杯に移った。
 1970?80年代に大ヒットした、天才的ポップシンガーであるジュリーへのオマジュとして「ジュリーズファクトリー」がロックバンド演奏、沖縄音楽のダイナミックな演奏と、現代的な演出による演舞「琉球舞団 昇龍祭太鼓」、沖縄舞踊の「カチャーシー」が演奏された。カチャーシーなどは国境を越えたリズムで、沖縄ならずとも踊り出す人も多くいた。エリア共同記念イベント「屏風よせがき」として、JPDAが制作した屏風に、各エリアからのメッセージが寄せ書きされた。

◎APD TOKYO 2010 PACKAGE DESIGN GLOBAL SUMMIT
 
 翌10月8日には「アジアから世界へ、世界からアジアへ」をテーマに東京国際フォーラム(D7ホール)で、「APD TOKYO 2010 PACKAGE DESIGN GLOBAL SUMMIT」が開催された。日本をはじめ、韓国、中国、台湾、アメリカ、ドイツ、フランス、イタリア、スイス、ベルギー、フィンランド、ギリシャの世界12カ国からパッケージデザイナーが集い、APD初となるパッケージデザイン・グローバルサミットが開催されたものだ。
 まず「こころを包む」と題して、栄久庵憲司氏(GKデザイングループ代表)が基調講演した後、記念講演としてロブワレス氏(ワレスチャーチ インク)が「Measuring Package Design's Return On Investment」とのテーマで講演した。6地域(日本、韓国、中国、台湾、アメリカ、ヨーロッパ)からのエリアレポートが終了した後、8カ国によるパネルディスカッションが開催された。最後に、7〜8日の両日で行われたAPD展示作品の最優秀賞授賞式(地域別)が行われて無事に閉幕した。