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ニュースフラッシュ

トヨタ自動車:世界初のバイオPET製内装表皮材に採用

2010.10.15

 トヨタ自動車は、世界初の新しいタイプのエコプラスチック「バイオPET」製の自動車内装表皮材を採用した。2011年初頭発売のレクサス「CT200h」のラゲージ内装表皮への採用から今後、採用車種を拡大するとともに採用部位を拡大していきたい意向だ。2011年には、エコプラスチックの採用面積が内装部品の表面積全体の80%を占める車両も投入する予定である。
 「バイオPET」とは、PETの原料であるテレフタル酸(重量構成比70%)とモノエチレングリコール(重量構成比30%)のうち、モノエチレングリコールをさとうきび由来のバイオ原料から製造したもの。豊田通商と共同開発したもので、従来の石油系プラスチックと同等の性能(耐熱性、耐久性、耐伸縮性等)を持つ。そのため、従来のエコプラスチックでは適用できなかった、シートや室内カーペットなど、高い性能が必要な内装部品への利用が可能である。
 トヨタでは2000年から、エコプラスチックの自動車部品への利用に向けた取り組みを進めてきた。2003年5月発売のラウムのスペアタイヤカバーとフロアマットに、自動車用部品としては世界で初めてポリ乳酸のエコプラスチックを採用している。 2009年12月発売の「SAI」では、エコプラスチックの採用面積を内装部品の表面積全体の60%にまで拡大し、世界トップの使用量を実現している。