メルシャン:ブドウ栽培事業初のワイン商品化
2010.10.01
メルシャンは、ブドウ畑「椀子(マリコ)ヴィンヤード」名を冠した初めてのワイン「シャトー・メルシャン マリコ・ヴィンヤード メルロー 2007」「同 シラー 2006」「同 ソーヴィニヨン・ブラン 2009」を、2010年10月1日からワイナリー「シャトー・メルシャン」(山梨県甲州市)限定で新発売する。
これは、2003年からワイン用ブドウの自社栽培に取り組んできたブドウ畑「椀子ヴィンヤード」(長野県上田市)のブドウを100%使用したものである。
2010年11月1日からは、ブランドサイト「シャトー・メルシャン」(www.chateaumercian.com)を入り口として、同社が運営するワインコミュニティーサイト「WINESUKI ワインすき!」(www.winesuki.jp)でも販売を開始する。
同社では、ワイン用ブドウの大半を山梨県や長野県、秋田県、福島県の契約栽培農家から供給されているが、今後の日本ワインの品質向上や普及のためにブドウ栽培での独自試みや、ブドウ栽培事業を展開するという新たな「ブドウ農業」のあり方を模索するため、ブドウ栽培適地の検討を重ねてきたものだ。
長野県旧丸子町(現:上田市)や「陣場地区土地利用研究会」の協力のもと2003年2月、長野県上田市に農業生産法人「有限会社ラ・ヴィーニュ」を設立。2003年5月には遊休荒廃地であった土地を「椀子ヴィンヤード」と名付け、ヨーロッパでは一般的なワイン用ブドウ栽培様式である「垣根栽培」で、自社によるブドウ栽培事業を開始した。ワイン造りは"はじめにブドウありき"と言われるほど、ブドウの品質がワインの品質を大きく左右する。またブドウ樹が生育し成園化するまで、最低でも5年以上かかると言われている。
「椀子ヴィンヤード」は、開園当初約6haだった作付面積を現在約20haまで拡大し、努力や支援の結果、7年の時を経て今回商品化になったものだ。また、発売に先駆けて出品した「Japan Wine Competition(国産ワインコンクール)2010」では、「シャトー・メルシャン マリコ・ヴィンヤード ソーヴィニヨン・ブラン 2009」が銀賞を受賞するなど、品質面でも高い評価を得ている。