雪国まいたけ:グラミングループなどと合弁会社設立
2010.10.15
雪国まいたけは、バングラデシュのグラミン銀行を中核とするグラミングループのグラミン・クリシ財団及び国立大学法人九州大学との間で、合弁会社の設立について合意した。同合弁会社は、日本企業では初めてとなる農業によるソーシャルビジネスをバングラデシュで展開することを目的として設立するもので、事業内容はモヤシの原料である緑豆の栽培を行うもの。
バングラデシュの首都ダッカの北方約350kmに位置するRungpurで約8ha規模の実験栽培を開始し、実験栽培が成功したのち、2011年以降に500〜1000ha程度の大規模農場で本格的な栽培をスタートする予定である。栽培は現地の農家700〜800人程度に委託し、その他に収穫された緑豆の選別作業に100人程度の雇用を予定する。また収穫された緑豆の約7割は同社が合弁会社から購入し、残りを現地で販売する意向である。
日本では、緑豆はその殆どを中国からの輸入に依存しており、近年は中国産緑豆の価格が上昇している現状からも、同合弁会社によるバングラデシュでの栽培は輸入先の分散化ともなる。同社の管理下で栽培されることで農薬汚染や土壌汚染等のリスクが排除された、安全・安心な緑豆の輸入が実現するものとなる。