テーブルマーク:冷凍うどん・パック米飯の最新鋭工場稼動
2010.10.25
テーブルマークは、新潟県魚沼市に冷凍うどんと無菌化包装米飯を製造する最新鋭工場「魚沼水の郷工場」(建設投資額約70億円)を2010年11月1日から本格稼動する。同工場の眼前にそびえる名峰八海山をはじめ、越後の山々からの雪解け水は長い歳月をかけて地中でろ過され、きれいでミネラル分豊富な伏流水となる。「水の郷百選」にも選ばれた魚沼の水はうどんを茹でるにも、米飯を炊くにも適していることから、新工場建設地として選んだものだ。
魚沼水の郷工場は約6万m2に及ぶ敷地に、冷凍・常温倉庫を併設した2階建ての工場棟を構え、最新鋭の設備を備えている。製造ラインは製造効率の向上を図るため、冷凍うどん・パック米飯ともに原料サイロから倉庫に至るまでの全製造工程を全長約140mに及ぶ直線としている。加えてこの直線化により、ラインの先々まで一望可能な広い視界を確保することで、工程管理の精度向上を図るとともに衛生管理に配慮している。
魚沼水の郷工場では、重油に比べ燃焼時のCO2排出量が少ない液化天然ガスを燃料として使用するなど、クリーンエネルギー化を進めるとともに地球環境負荷の低減に努めている。またIT化による高度なトレーサビリティシステムを導入しており、商品の生産履歴に関する情報管理をより確実なものとして、品質管理に活用するだけでなく、顧客への情報提供を迅速に行うことが可能となる。
同社グループでは、これまでもフードディフェンス(食品防御)の考えを取り入れ、リスク低減に向けた取り組みを進めてきている。魚沼水の郷工場でも、リスク低減効果の高いセキュリティ設備の導入など、ハード面の施策のみならずマネジメントシステムの構築など、ソフト面での対応を含めた取り組みを展開する。冷凍うどんは毎時2万1000食(2ライン計)、パック米飯では毎時6000食の生産能力を持つ。