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イグス:国内で3万製品以上の短納期対応を実現

2010.11.02

n_20101102_01.jpg イグス(igus)は、「第25回日本国際工作機械見本市(JIMTOF 2010)」の会期中(2010年10月28日〜11月2日)に、有明・東京ビッグサイトの会議棟で「25周年記念」のプレスカンファレンスを開催した。イグス・CEOのフランク フラーゼ(Frank Blase)氏が来日し、創業(1964年)からの同社の発展を支えてきた樹脂素材や金型・成形技術をベースとした、独自の製品開発とサポート体制の構築などについて、その原動力と現在までの経緯を概括的に語った。
 フラーゼ氏は「当社は現在、ドイツ本社を含めて世界55カ国にサービス網を展開しており、世界各国の顧客という"太陽"から光(energy)を得ることで、それを技術やサービスとして還元しながら、これまで発展してきました」と語った。その点で、同社では太陽からの光を取り込みやすいよう、オープンな企業マインドの構築に努めてきたといえる。ドイツ本社(Cologne)の工場などはそれを象徴するような設計となっている。
 「大きな窓や部門間の仕切りをガラスにすることで、外からの光を取り入れやすく、全体に見通しのきく屋内設計になっています」とフラーゼ氏。そのため工場は、支柱を極力少なくする構造設計で、吊り天井方式が用いられている。そのワイヤーを束ねセンターポールの配色が、まさに"太陽の光"をイメージさせるものである。
 いうまでもなく同社の主力製品はプラスチック製エナジージェーンと潤滑油不要のポリマーベアリングであるが、工場設計にしろ、製品開発にしろ、それらの機能やカタチに創業からの企業精神が表れるものである。同社が創業してから46年だが、日本に初めて製品が紹介されてから25周年を迎えたものである。プレスカンファレンスでは、そのファーストコンタクトを実現させたキャプテンインダストリーズ(東京)の渡辺敏氏から経緯が語られた。
 そのファーストコンタクトから25年を経て、日本はすでにヨーロッパ以外では第3位のマーケット規模となっていることからも、同社ではその重要性を強く認識している。包装機械産業への関心なども強めており、特に日本では要求の厳しい短納期対応といったことにも余念がない。イグス・ジャパン代表取締役の西山欣孝氏は「すでに8万点以上におよぶ全製品のうち、3万点以上を栃木工場に在庫しており、営業日24時間以内に出荷可能な体制を整えています」と語る。
 イグスでは、多様化する顧客の"光"を柔軟に取り入れて、それを独自のプラスチック技術により、多様な製品やサービスへとさらに展開していく考えである。「コストを下げて、寿命を延ばす(Plastics for longer life)」とは、イグスの信条である。