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ニュースフラッシュ

東罐興業:世界主要都市をモチーフにした「design cup」

2010.11.10

n_20101109_04.jpg これまで紙コップのリーディングカンパニーとして揺るぎなき牙城を築いてきた東罐興業が2010年10月から、"neo design cup"シリーズとしてオリジナルデザインの紙コップの製造・販売を始めた。トリゴナルデザインシステムの代表取締役を務めるインダストリアルデザイナーの島田一郎氏※がデザイン監修したもので、同社ではこれまでに経験のないB to Cを視野に入れたプロモーションや販路の開拓に力を入れている。
 早ければ、年内には都内のセレクトショップや一部の有力量販店などの店頭に並ぶ見込みだ。"neo design cup"は島田氏からの提案によるもののようだが、同社では、低価格な中国製品との競合が激化するなど、将来的な需要先細りに強い危機感を抱いていたことも事実である。新しい需要拡大の可能性を、B to Cを軸とした"neo design cup"に見い出そうとするものだ。
 "neo design cup"のプロモーションや販売戦略では、「女性によるプロジェクトチームの活躍が大きい」と、同社・技術開発本部製品開発戦略部戦略・マーケティンググループリーダーの高島弘至氏は語る。これまでB to Bの中ではなかなか発揮できなかった、女性ならではの感性を生かした活躍である。"neo design cup"ならではの付加価値を生かした訴求で、カップのデザインはもとより販売形態(透明なプラスチックカップとドーム型キャップ)や価格設定(1セット4〜8個入り300〜400円予定)など、全てが新しい取り組みとなる。
 まずは第1弾として、StockholmやMilano、Paris、Shanghai、Moscow、Yokohamaなどの世界の主要都市をもモチーフにした11種類のdesign cupを品揃えしている。サイズは146〜660mlまでの6サイズであるが、同社ではdesign cup専用の多品種小ロット印刷に適したUVオフセット印刷機を導入し、ニーズに合わせた仕様での第2、第3を発売していきたい考えである。
 いうまでもなく「neo」とは「新しい」「最新の」といった意味であり、それをブランドに冠した同社の意気込みがうかがえる。ちなみに、「なぜ、世界の主要都市のデザインなのか」と島田氏に問うたところ、「遊び心の意味を問うてはいけない」と言われたそうである。その遊び心が伝われば、"neo design cup"は一人歩きを始めるに違いない。
 
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