サントリー:業界初のリサイクルPET原料の最薄ロールラベル
2010.11.08
サントリー食品は、リサイクルPETボトルを原料にした商品ラベルを2010年11月上旬以降、清涼飲料の主要ブランドとなる「伊右衛門」「サントリー ウーロン茶」(いずれも榛名工場で製造)などの2LサイズのPETボトルの一部に導入する。ミシン目されたラベル加工ではなくノリ付けタイプで、リサイクルPETボトルを原料にしたロールラベルとしては業界初となる。サントリービジネスエキスパートと東洋紡績、協栄産業の3社で共同開発したものである。
市場で回収されたPETボトルから作られる再生PET樹脂をラベルの原料として60%混合したもので、ラベルの肉厚も「サントリー天然水」と同じく国内2L PETボトル飲料では最薄となる18μを実現している。このロールラベルの導入により、同社の試算では石油由来の樹脂を約6割、CO2を約15%削減することが可能となるようだ。
「サントリー天然水」2LサイズのPETボトルでは、すでにPETプリフォームのリサイクル原料を使用した18μの商品ラベルを導入しており、同社では今後、リサイクル原料の混合率向上と商品ラベルのさらなる薄肉化を目指す意向である。2011年末までには、現在ロールラベルを採用する全製品(「サントリー天然水」を除く)に導入する予定である。