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ニュースフラッシュ

東洋インキグループ:米国での印刷インキ事業の戦略的再編

2010.11.11

 東洋インキグループのTOYO INK INTERNATIONAL CORP.は、印刷インキ事業の戦略的な再編を進めている。マーケティングおよび生産機能のよりよい調和を図り、グローバルな顧客基盤に対し、新たな製品やテクノロジー、サービス提供の向上を図る狙いである。製品ラインアップは統合されて、市場へのアプローチや事業運営上の非効率性が低減されることになる。
 TOYO INK AMERICA, LLCは、TOYO INK TECHNOLOGIES, LLCのパッケージ用インキおよびポリマー事業を吸収し、既存の商業印刷インキ事業と合併させる。今回の再編にはTOYO INK TECHNOLOGIES社の生産事業と同社のフレキソ印刷インキおよびポリマー生産施設も含まれる。その後に、TOYO INK TECHNOLOGIESを正式に解散する予定だ。
 これは、TOYO INK TECHNOLOGIESの資産であったFluid Ink Technologiesのブランドとその知的財産であるインキ配合技術を、東洋インキが2010年4月に買収したことによるもの。単一の会社組織のもと、リキッドインキ、ペーストインキ双方の事業を統合することで、東洋インキは印刷インキ市場での強固な足場を確保できるだけでなく、販売とサービス提供における相乗効果を高めることも可能となる。
 新たに獲得したテキサスの生産施設と連携して、TOYO INK AMERICAは、イリノイ州アディソンを本社拠点に、ペーストインキの生産に乗り出す。この施設では、2011年末までに2倍の規模となるような施設拡張が実施される予定である。生産機能の統合により、東洋インキでは全体的な生産性を押し上げることで、資源効率の最大化を図る。同時に、事業を継続していくためのプラットフォーム開発が可能となる。
 TOYO INK AMERICAの新たな印刷インキ部門では、商業印刷やフレキシブルパッケージ、紙器、ラベル印刷といった市場向けの印刷資材やソリューションの販売、開発および生産に重点を置く。TOYO INK MFG. AMERICAは、有機顔料やスペシャリティ素材、化学品の輸入会社として、その機能を引き続き担っていく予定である。