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ニュースフラッシュ

ヤクルト薬品工業:米国FDAが「GRAS物質」として認証

2010.12.06

 ヤクルト薬品工業は、製造・販売するガラクトオリゴ糖「オリゴメイト」が、米国の食品安全性に関する審査制度(GRAS)において、その安全性が認められ、米国FDA(Food and Drug Administration:米国食品医薬品局)より「GRAS物質」(Generally Recognized as Safe Substances:米国において一般に安全と認められる食品)としての認証を取得した(GRAS Notice No.334)。
 この認証取得を機に今後、米国市場で飲料や菓子など様々な食品に利用できる食品素材として受け入れられる可能性が広がることから、同社では新たなビジネス展開が期待できると考えている。
 「オリゴメイト」は、2010年2月3日に毒性学・栄養学・臨床薬理学の著名な学識経験者によって厳密に審査され、「GRAS自己認証」を取得した。その後、同年5月にFDAに届け出を行い、正式にGRAS物質としての認証取得となったものだ。FDAが承認したGRAS物質は限られており、米国で「オリゴメイト」の食品としての最上位の安全性が証明されたことになる。
 GRASとは、米国FDAが設定する食品安全性に関する独自の審査制度である。GRAS物質は厳格な審査により安全性が保証されている食品、または食品化学物質として、米国のみならず国際的に広く認められている。食品またはその原料を販売する場合には、GRAS物質であることが望ましいとされており、1997年より自己認証(Self Determined GRAS Declaration)に基づく米国FDAへの届出制(Notification)が導入されている。
 「オリゴメイト」は、母乳中に含まれる4'−ガラクトシルラクトースを主成分とするガラクトオリゴ糖で、ヤクルト本社が開発したもの。乳酸菌やビフィズス菌の増殖因子(プレバイオティクス)であることや難う蝕性※、耐酸性、熱安定性などの特性から、日本やアジア諸国で育児調製粉乳をはじめ様々な食品の素材として幅広く利用されている。

※難う蝕性:虫歯になりにくい性質という意味