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ニュースフラッシュ

凸版印刷:真贋判別が容易に目視で可能な偽造防止ラベル

2010.12.01

n_20101201_02.jpg 凸版印刷は、見る角度を90度傾けると画像が白黒反転し、生活者が目視で容易に真贋判定ができる偽造防止ラベルの新製品「S-White(エス−ホワイト)」を開発し、輸出企業のブランド保護や商品券、IDカードの偽造防止などに向けに、2010年11月下旬より販売を開始した。
 「S-White」は独自技術を活用した光学的な設計により、拡散する光の方向や広がり方をコントロールし、見る角度によって白黒が反転し、極めて容易な真贋判定を可能としたものだ。また生産プロセスの効率化により、一般的な偽造防止デバイスメーカーのホログラム製品と比較し、安価(100万ロットで単価2.5円〜)な提供が可能となる。中国での偽造防止製品の登録を義務付ける「産品防偽監督管理弁法」に対応済みで、中国国内での販売・流通が可能であるとともに、ヨーロッパのRoHSやREACHなどの環境物質規制にも対応している。
 同社では、すでに提供を開始している偽造・模倣の実態調査から、偽造防止技術の導入支援、効果測定まで企業の偽造防止対策をトータルに導入支援する「ブランド・マネジメントサービス」「S-White」の高いセキュリティ技術を合わせ、企業の偽造対策をソフト面とハード面との両面からフルサポートしていく考えである。
 偽造防止製品の代表格であるホログラムは、7色にキラキラ光る特徴やカラーコピー機・スキャナーでコピーできないという画像の性格により、偽造防止デバイスとしての地位を確立してきた。ところが昨今では、海外の偽造技術の追従によって、ホログラム自体が模倣・偽造され、海外で流通する日本製品や商品券などの金券がターゲットとなり被害が増大していることも事実だ。
 従来から偽造防止デバイスメーカー各社では、より高いホログラム技術・製造方法によって差別化を図っている。昨今では、高度なホログラム技術は容易な真贋判定が可能で、目視により偽造品との区別ができるデバイスが、強く求められるようになってきた。
 同社では、「S-White」をはじめとしたセキュリティ製品の販売スタッフ人員を倍増する予定で、2012年度までに関連受注を含めて12億円の売り上げを見込む。これにより、日本国内のみならず世界市場での企業のセキュリティニーズに応え、タイムリーな製品提供を進めていく考えである。