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ニュースフラッシュ

レンゴー:ベトナムで段ボールメーカー買収

2011.01.20

 レンゴーが30%を出資するタイコンテナーズ・グループ社(以下TCG)は2011年1月18日に、ベトナムの段ボールメーカーのアルカマックス・パッケージング社グループ3社の買収に関する契約を、オーナーのマレーシアのゴールデン・フロンティア社と締結した。買収総額は、負債の引き受け等を含め約2500万米ドル(約21億円)である。最終的な買収完了は3月末となる見込みだ。
 これにより、ベトナムでの生産拠点は、段ボール原紙を生産するビナクラフトペーパー社(年産22万トン)および、段ボールではすでにグループ傘下であるニューアジア・インダストリー社に加え、アルカマックス・パッケージング社(ホーチミン)、APパッケージング社(ハノイ)を合わせた3工場体制となり、同国の南北主要需要地での生産供給体制が強化されることとなる。
 今回の買収では、このほかホーチミンの製函メーカーのパカメックス社も対象としている。アルカマックス・パッケージング社及びAPパッケージング社はそれぞれコルゲータ、製函ラインの一貫生産設備を有しており(月間生産能力は合計で約750万平方メートル)、ニューアジア・インダストリーを加えて1450万平方メートルの月間生産能力となる。
 
ベトナムの段ボール市場は、2010年度は前年比9.3%拡大し、今後も年率11%程度の伸びが予測されている。同社はこの買収を機に、同国内の段ボール原紙および段ボールの供給体制の整備と一層の品質向上を図ると同時に、中国やタイ、シンガポール、マレーシア、インドネシアの段ボール工場および中国・中山の製紙工場との連携を強め、中国および東南アジアでの原紙から段ボールまでの一貫供給体制の強化を図っていく考えである。