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佐々木化学薬品:相対湿度0%付近まで降下させるフィルム状乾燥材

2011.02.21

 佐々木化学薬品は、相対湿度を0%付近まで降下させる包装用フィルム状乾燥材「ドライキープ新シリーズ【SPESタイプ】」を開発した。密封空間内の湿度をコントロールできるプラスチック状乾燥材「ドライキープ」の顧客ニーズに応えた開発品第2弾である。2011年2月15日からサンプル出荷を開始し、今夏(2011年)の販売開始を予定する。同社では初年度、約5000万円の売り上げを目指す。
 「SPESタイプ」は、吸湿機能を付与したフィルム状乾燥材のため、包装材として使用した場合にそのものが乾燥剤として機能する。現在市販されている乾燥剤の多くは、副資材として製品に同時梱包されるものだが、同製品を使用することで乾燥剤の製品への投入・検品の工程及びスペースの確保を省略することができるとともに誤飲の心配もなくなる。
従来の「ドライキープシリーズ」は、密封空間内を湿度15〜30%に維持できる低湿度維持型乾燥材として、医薬品の包装材や精密機器の曇り止め等に使用されている。しかし、「密封空間内の湿度を0%付近まで降下させるタイプはないのか」という声が寄せられていたようで、そうした顧客の要望に応えて開発されたものだ。
 高温下(150℃)でも吸湿活動を行い、1度吸湿した水分は再放出しない特徴を持つ。同「SPESタイプ」の開発により、湿度0〜30%の範囲を維持管理できることとなり、食品・医薬品及び診断薬の包装材料や、精密機器・機械部品の防湿梱包材料など用途範囲が広がる。