• ニュースフラッシュ
  • ワールドビュー
  • 製品情報
  • 包装関連主要企業
  • 包装未来宣言2020

トップページ > ニュースフラッシュ > 帝人:米国のPETフィルム生産拠点を集約

ニュースフラッシュ

帝人:米国のPETフィルム生産拠点を集約

2011.03.03

 帝人は、2009年から進めている事業構造改革の一環として米国サウスカロライナ州のフローレンス工場を完全閉鎖した。米国デュポン社と世界6ヵ国で展開しているPETフィルム事業のグローバル合弁によるもので、米国でのPETフィルムの生産は、バージニア州のホープウェル工場に集約されることになる。
 同グローバル合弁は、2009年2月に米国オハイオ州のサークルビル工場を閉鎖、同年6月にはルクセンブルグ工場の1生産ラインを休止するなど、これまでグローバルな事業構造改革に取り組んできたもの。フローレンス工場でも2009年から段階的に縮小を進めてきたもので、完全閉鎖により計画通り欧米の生産拠点・生産ラインの再編が全て完了したことになる。
 米国唯一のPETフィルム生産拠点となるホープウェル工場は、設備能力および生産性がエレクトロニクスやメディカル、工業用途、および太陽電池向けをはじめとする、グリーンテクノロジー用途の開発・生産に適している。今回の集約により、これらの注力市場に向けて投資を集中することで、業界の構造変化に対応していくものだ。
 また加工フィルム製品の生産拠点であるバージニア州リッチモンドのスプルーアンス工場、および米国外のグローバル合弁生産拠点との連携により従来通り、顧客ニーズに応じたソリューションを提供していく考えである。同社と米国デュポン社によるPETフィルムのグローバル合弁は、フラットパネルディスプレイや太陽電池、データストレージといったエレクトロニクス、パッケージング、ヘルスケアなど、様々な市場に向けて引き続きPETフィルム製品を幅広く提供していく。