メッセD:16万6000人の来場者「interpack 2011」
2011.05.30
メッセ・デュッセルドルフ主催の2011年5月12日〜18日の7日間開催された「国際包装機械・資材・ 製菓機材展 (interpack 2011)」が成功裏に終了した。延べ16万6000人の(4分の3はマネジメント層)の来場者をみるとともに、世界60カ国から2700の出展企業がデュッセルドルフの見本市会場の全19ホールで、それぞれの最新の製品や技術を展示した。
日本からは22の企業(前回21社)が2181m2の展示面積(前回1752m2)を使い出展(ヨーロッパの子会社や代理店を通じて出展した企業は含まれていない)。日本企業の展示面積は前回に比べ429m2増加し、国際的なプレゼンスを高めるものとなった。今回の出展社の多くから「質の高い来場者と手応えの多い商談ができたことに満足している」との報告が寄せられている。
「interpack 2011」の会長でもあり、Multivac社代表取締役の C.トラウマン氏は、「スタンドを訪れた来場者の製品に対する関心は非常に高く、また前回開催の2008年度に比べ、スタンドを訪れた来場者の数は30%増加した。訪問者の中には各企業で管理層に属する人々や有名社が多く、有望な新規顧客もいた」との感想を述べている。
会期中に実施されたアンケート調査で特に目立つのは、前回に比べて各企業で決定権を持つ来場者の増加である。来場者全体の4分の3がマネジメントに属している。全来場者の60%強がドイツ以外からの来場者で「interpack」の国際性の高さが証明ともなる。"持続性、安全性、利便性"が今回のメインテーマで、
会期中の併催行事に対する評価も高く、世界の情報交換の場としての価値を示したかたちとなる。
メッセ・デュッセルドルフと国産連合食糧農業機関(FAO)の共催で、2011年5月16日と17日に行われた、世界の食糧状況改善をテーマとするコングレス「SAVE FOOD」には世界中の食料製造、包装産業、流通、政治、NGOの分野から300名以上の参加者があり、活発な意見交換が行われた。
講演者にはドイツ連邦食糧・農業・消費者保護大臣のI.アイクナー氏や前連邦環境大臣のK.トェプファー氏、インド・ムンバイ市長の S.S.ジャダブ氏などの顔も見られた。「SAVE FOOD」は、国連食糧農業機関(FAO)と民間見本市会社間の共同作業としては初めてのもので、「SAVE FOOD」で特設された展示パビリオンは2011年10月国産連合食糧農業機関(FAO)本部のあるローマで開催される「World Food Day」でも設置される。
他にも「Quality of life」をモットーに、健康、感覚、美、簡便性、帰属性のテーマで行われた特別展示「INNOVATIONPARC PACKAGING 」や金属包装 をテーマとした「METALPACKAGING PLAZA」は多くの来場者の関心を集めた。た出展社へのマーケティング・サポートとして、日本からの出展社を掲載した「Japanese Exhibitors Directory」を作成し、会期前には各国にあるメッセ・デュッセルドルフの代表部を通じて、会期中は会場メインの入口と各ホールのインフォメーションスタンドで配布していた。メッセ・デュッセルドルフが日本ブランドのイメージを強化するために作成したロゴや、各出展社に配布した日の丸の小旗など有効に利用された。
※次回の 「interpack2014」は 2014年春に開催の予定。