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大日本印刷:チルド飲料向けカップでCFPマーク

2011.07.02

n_20110702_02.jpg 大日本印刷は、チルド飲料用に提供するプラスチック製インモールド成形カップ「ビューベルカップ・エアー」で、中間財(企業間取引の製品)としてカーボンフットプリント(CFP)マークの使用許諾を取得した。同社では1997年に業界に先駆けてライフサイクルアセスメント(LCA)の運用を開始し、環境負荷を定量化する手法を包装製品の企画・設計に取り入れた。
 その経験を活かして2008年にCFPの実用化・普及推進研究会にいち早く参加し、2009年から各種容器包装、出版・商業印刷物などの商品種別算定基準(PCR)を策定するワーキンググループに参加するなど、積極的にCFP制度に取り組んでいる。2006年にチルド飲料用インモールドカップ「ビューベルカップ」の改良製品として、プラスチック樹脂の使用量を17%削減した14.8gの薄肉・軽量タイプを開発した。その後、成形技術や形状の開発を進め、プラスチック樹脂の使用量をさらに削減し、2010年に業界最軽量となる9.9g(71mm口径、250cc容量)の製品化に成功している。
 「ビューベルカップ」は、印刷されたラベルを容器と一体で成形することで、美麗な外観と機能性を併せ持つカップである。酸素や水蒸気の透過を低減するバリアフィルムと組み合わせることで、内容物の風味劣化の防止や賞味期限の延長といった機能を付与でき、主に乳飲料やコーヒー飲料などの容器として多数採用されている。中間財としての「ビューベルカップ・エアー」のライフサイクル全体のCO2排出量は、1ケース(816個入り)あたり60.3kgである。