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ニュースフラッシュ

大日本印刷:PB商品パッケージの広告媒体化

2011.07.04

n_20110704_05.jpg 大日本印刷は、流通企業のPB(プライベートブランド)商品のパッケージの一部を広告媒体とする新会社「株式会社フレップス」を、2011年7月1日に設立した。社内ベンチャー制度によって発足した7番目の企業で、ビジネスモデルの提案者が自ら社長に就任し、事業を行っていく。今後は、流通での新しい広告市場を創出し、4年後に年間で約2億円の売上を見込んでいる。
 フレップスは、会社設立に向けた新事業に関するフィジビリティ・スタディ(事業実現性の検討)の約1年3ヵ月間で、7件の受注が確定するなど、事業化のメドが立ったことから設立されることとなったものだ。事業内容は、スーパーマーケットなどが販売するPB商品の容器や包装紙を広告媒体とする事業で、PB商品への広告掲載スペースの開発と広告スペースの販売を行う。
 PB商品の売上に加えて広告料が収益となる一方で、スポンサー企業は、PB商品に関連する商品キャンペーンなどの告知を行うことで、認知度向上や売上促進、キャンペーンの活性化などが期待できる。例えば、牛乳パックに牛乳を使用した料理のレシピを掲載し、その料理に関連する食品を牛乳売り場の隣に陳列することで、生活者の購入意欲をかきたてる効果を狙うことができる。
 フレップスは、PB商品と広告商品の組み合わせを提案するとともに、広告効果測定を行い、流通企業やメーカー各社へ報告する。また店舗内でのプロモーションを支援するなど、メーカーと流通を結ぶ新しいコンサルティングサービスを提供する。当初は、流通企業のPB商品と関連の深い食品・日用品メーカーの広告を中心に取り扱い、将来的には、「脳を活性化させる」「疲労を回復させる」など生活者の関心の高い情報を掲載するほか、家電や通信、教育などの分野にも拡大していく予定である。