サントリー：タイで緑茶の新ブランド
2011.07.27
サントリー食品インターナショナルはTipco F&B（ティプコ社）と共同で、緑茶の新ブランド「みらい」（500ml PETボトル）を開発した。ティプコ社が7月下旬からタイで発売するものだ。タイの清涼飲料市場では近年、健康志向の高まりから緑茶飲料の成長が続いており、2010年の緑茶飲料市場は対前年約2割増と大きく伸長している。
こうした状況の中、ティプコ社と新たな緑茶ブランドの共同開発を2009年から開始している。タイの果汁100％飲料No.1ブランド「Tipco」等を展開するティプコ社のマーケティングノウハウと、「サントリー ウーロン茶」「伊右衛門」などの茶飲料を生み出した商品開発力や生産技術力とのシナジーにより、タイ人の嗜好にあった、新しい緑茶飲料「みらい」を開発したものだ。
タイの緑茶市場は、甘みのある有糖緑茶が大半を占め、なかでも「ハニーレモン」味が約4割を占めている。今回は定番の「ハニーレモン」のほか、桜の華やかな香りが特長の「サクラ」、爽やかな甘みがありながらも緑茶本来の味わいを活かした「オリジナル」の3種類を発売する。
同社は2007年にティプコ社と資本提携を行い、タイでの清涼飲料事業をスタートした。2008年には機能性飲料の「DAKARA」を発売し、2011年5月には「DAKARA Benefit」としてリニューアルし好評を得ている。今後も、タイにでのサントリーブランドの積極的な展開を図るとともに、日本・アジア・欧州・オセアニアのグループ会社間のシナジーを最大限図ることで、グループ全体でのグローバル戦略を加速させていく意向である。
