• ニュースフラッシュ
  • ワールドビュー
  • 製品情報
  • 包装関連主要企業
  • 包装未来宣言2020

トップページ > ニュースフラッシュ > 王子特殊紙:薄物専用PPフィルム生産設備を新設

ニュースフラッシュ

王子特殊紙:薄物専用PPフィルム生産設備を新設

2011.07.20

 王子特殊紙は、包装材料・工業用ポリプロピレン(PP)フィルムの生産を行う滋賀工場で、コンデンサ用の薄物専用PPフィルム生産設備の新設を決定した。 現状では年間5000トンの生産能力を持つものに、設備投資額約35億円で1500トン(2013年1月完成予定)を新規設備することで6500トンの能力をとなる。
 工業用ポリプロピレンフィルムの主要な需要分野であるコンデンサ用は今後も、新興国を中心に需要拡大が見込まれている。近年、太陽光発電や風力発電や車輌等のインフラ設備、さらにはハイブリッド自動車や電気自動車などのエコカーの需要が急拡大しており、それらの主要部品であるインバータユニットに使用されるコンデンサの需要も大きく伸びることが予想されている。
 なかでもハイブリッド自動車に使用されているコンデンサ用のPPフィルムは世界最薄の3μ以下が使用されており、今後も薄膜化が要求されていくことは間違いない。世界最薄のフィルムを安定して生産するためには、専用設備が必要となるものだ。
 現在、工業用PPフィルムを、滋賀工場の専用生産設備2台で生産しているが、 既存設備のみでは今後予想される需要増及び薄膜化に対応することが困難であることから、同工場に薄物専用新設備を設置し、増産及び安定供給体制の整備を図るものだ。同社は、滋賀工場の工業用PPフィルム事業を、生産技術面で競争力を持つ 薄物、高機能品などの特殊分野に集中し今後、拡充・強化を進めてたい考えである。