《編集部発》デザインセミナー「Jsalon特別編」開催
2011.08.08
「パッケージデザインはおもしろい」
それが34年を経たプロの実感
大震災から5ヵ月を経て、被災地にはいまだ変わらぬ風景も存在する。だが、何も変わっていないわけではない。人心は動き始めており、確実に変わりゆく風景もある。「いまだ非常時」との認識を手放さないことも大事だが、同時に袋小路に陥らぬよう、全体を見渡せる視野の広さ(心の余裕)も不可欠である。こうした状況下だからこそ認識を共有し、視野を広げるために、心ある人たちが集い合い、学び合うことは必要である。
震災で明らかとなった、これまでの多くの反省に立てば女性の力(女性的なるもの)を生かすことを考えるのは当然だ。女性の力を生かすことは、これまでの価値観を転換する上で、最も有効かつ具体的な方法である。ましてや、すでに人口の過半数は女性が占める。特にパッケージングは、女性がその開発の原動力となることは間違いない。プロダクトマーケットにはすでに兆候が表れている。
本誌ではこれまで"パッケージ"を焦点に、時代ニーズに応えた新しいプロダクト価値の創造を求め、その活力と知恵の担い手として、女性だけの学びの集い「Jsalon(ジェイサロン)」を開催してきた。毎回少数精鋭での開催ながら、6回を数えて様々な業種にわたる参加企業数は、すでに延べ45社ともなる。これまでの経験から、新しいプロダクト価値の創造では、やはりパッケージデザインの役割が大きい。
そこで今回は"パッケージデザイン"にテーマを絞って、これまでの枠を外れて男女の別なくともに学び合う集い「Jsalon 特別編」を開催する。その講師を担当いただくのは米国のランドーアソシエイツで腕を磨きながら、プロのデザイナーとなってから今年(2011年)で34年となる、ブラビスインターナショナル・代表取締役社長のフミ・ササダ氏である。
パッケージデザインに魅せられ、ブラビスを設立したから15周年を機に1冊の本を発刊した。それが、「CIKTMUPS 〜パッケージデザインのすべて」(宣伝会議)で、今回の講演でテキストとなる。フミさんの口ぐせは「パッケージデザインはコストではなく投資」である。顧客から「フミさんのところのやり方はおもしろい」と言われることがあるようで、本の言葉を借りればそれが"アメリカ流仕事術"で、「課題に対する答えは1つではない」とのことだ。そんなフミ・ササダ氏の人生と"仕事術"について学ぶ。
【ジェイサロン開催概要】
[日時]2011年9月27日(火)14:00?17:30(開場13:40)
[場所]竹本容器本社 B1F(東京都台東区松が谷2-21-5)
[会費]1万5000円(テキスト代・税込)
[内容]第1部〈講演〉14:00?15:45
「パッケージデザインに魅せられた人生とその現場に学ぶ 〜"CIKTMUPS"とは」
講師:フミ・ササダ氏(ブラビスインターナショナル/代表取締役)
第2部〈質問会〉16:00?16:30
[主催]ジェイパックワールド株式会社
[協力]竹本容器株式会社
[問合せ・申込み先]ジェイパックワールド・セミナー事務局(info@jpackworld.com)