日立造船:精密機械事業の中国合弁会社設立
2011.08.05
Hitz(日立造船)は、精密機械事業の伸長のため台湾の均豪精密工業股份有限公司(GPM)の中国子会社である均強機械(蘇州)有限公司(GPI)との共同出資で、中国江蘇省蘇州市に精密機械の製造・販売を行う合弁会社を設立することで合意し、契約を締結した。
同社は、2011年度から2016年度までの長期ビジョン「Hitz 2016 Vision」で、事業のグローバル化を重点施策として掲げており、海外事業売上高を現在の約500億円から約1500億円規模に拡大することを目標としている。今回の精密機械事業の中国合弁会社設立はその一環として実施するものである。
中国では液晶パネルや太陽電池関連メーカーの設備投資が活発であり、今後さらなる市場拡大が見込まれている。また人口増加や高度経済成長に伴う生活水準の向上による食品消費の増加とともに、食の安全への関心も高まっている。こうした背景から同社は、1995年から中国で事業を展開するGPMグループと協力し、中国市場への参入のために合弁会社を設立するものだ。
新会社では、液晶パネル・太陽電池業界向けプラスチック機械や食品・医薬業界向けシステム機械を中心とし、電子制御機器やマテリアル機種等でも事業展開を図っていく考えである。2009年4月の精密機械本部発足以来、精密機械事業をエンジニアリング事業やモノづくり事業に次ぐ第3の柱事業としての伸長を期待し今後、研究開発投資の充実や積極的なM&Aの実施などの諸施策を実施していく。2012年1月には、同事業の中核拠点である精密機械センターが完成する予定である。