月桂冠:中国・上海市に酒類などの販売会社を設立
2011.08.11
月桂冠は、中国・上海市に、酒類などの販売会社「月桂冠(上海)商貿有限公司」を、2011年7月1日に設立した。中国販売の拡大を目指し、日本からの輸入に加えて、現地の酒造会社との委託製造を開始するなど、供給体制の充実を推進するものだ。すでに8月上旬には、委託製造によるびん詰をスタートし、2011年8月18日から中国国内に向けて出荷を開始する意向である。
2001年から広東省・深圳の販売代理店を通じて中国国内への供給を行っていたが、2006年には北京と上海の販売代理店とも契約を結び販路を広げてきた。2007年10月には上海に駐在事務所を開設し、酒類市場の調査や各地の販売代理店への支援活動を通じて、日本料理店をはじめとする料飲市場などへ販売してきた。今回の現地法人設立により、中国では"月桂冠"ブランドの日本酒販売の拡充を図りたい考えである。
同社では、事業戦略テーマの一つとして「海外事業の推進」を掲げている。輸出は約50ヵ国(2010年現在)を数え、関連会社の米国月桂冠(カリフォルニア州)からは日本酒需要の多い米国内をはじめ、カナダ、南米のブラジル、欧州ほか世界の市場に向けて供給している。今後は日本の食文化の1つとして世界の人々が日本酒を楽しめるように、各地への供給に努めていく考えである。