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フジッコ:賞味期限の延長などにより惣菜事業拡大

2011.08.17

 フジッコは、チッソ置換包装の品質保持技術の導入などにより、きんぴらなど新しい惣菜商品の開発で惣菜事業の強化を図っていく。単身世帯の増加などで、野菜を中心とした健康志向の惣菜需要が伸びており、2011年9月から新商品を投入することで新たな顧客を開拓したい考えである。2010年度に106億円だった同事業の売上高を、2014年度には130億円までに増やす見込みである。
 根菜類を中心とした惣菜で、1〜2ヵ月賞味期限を延ばす惣菜と、最長3日の日配品で構成する。くわえて、新たに低温殺菌包装を開発したことで、60日間日持ちし、品質が劣化しにくい商品として展開する。
 同シリーズは「おかず畑ブリスター」で、きんぴらとひじき煮、切り干し大根の3種類1袋(210円)。すでに試験販売を実施しており、2011年9月から全国のスーパーで本格的に売り出す意向である。また野菜や根菜類に加えて、骨まで食べられる魚の惣菜として販売する。発売当初はサバといわしの煮付けなどで今後、魚の品ぞろえも増やしていく予定である。
 同社では、20110年度の売上高は527億円で、煮豆やつくだ煮が全体の約6割を占めており、惣菜はまだ20%に止っている。煮豆やつくだ煮は人口減などが影響し今後伸ばすのは難しい。こうした総菜の強化を通じ、2014年度には会社全体の売り上げで600億円を目指す。